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◆2000年5月24日(初日):枠組編

寺本義也

「ビジネスモデルの進化とKM」

「企業の市場価値を高めるには、物的資産ではなく、 ナレッジ資産を『多重活用』できるビジネス・モデルが 必要です」

「KM成功のポイントをあえて3点でまとめますと、次の ようになると思います。

  • 情報ツール
  • ナレッジを発掘・活用せざるを得ない仕組み
  • 自分のナレッジが誰かの役に立っていることを実感できる仕組み」

太田秀一

「早わかり KM方法論」

「昨今は日本のナレッジ・マネジメントも『総論から各論へ』 『神秘主義から成果主義へ』と変わってきました。もはや『成果を 数字で出せなかった、過去の間違ったナレッジ・マネジメント』 には、何の用もありません」

「そこで本講では、KMから『具体的な成果』を出すための代表的な 方法論のポイントを4点、事例を交え略述するとともに(詳しいことは 午後の山崎・山本両先生にお任せしますが)、一部の論点については、 細かいところまで深く切り込んでいくことにしましょう」

山崎秀夫

「野村総合研究所のKMへの取り組み」

「知識マップは、社内知識が一覧できる可視化の仕組ですが、しかし それは単なる知識DBにはとどまりません。そこには、専門家の ネットワークが相談に乗ってくれ、実践者どうしが相談し合う コミュニティがありますし、かつ知識の売買が行われるマーケット があります」

「そして、ナレッジ・マーケットでは、ナレッジそのものが交換 されるだけではなく、ナレッジを持った社員が、プロジェクトの 間を志願して異動します。自立型の社員が各人、自分のホームページを持ち、 『こんなことができる』とか『こんな仕事がしたい』と訴求するのが、 その第一歩です」

私がデジカメ操作を
ミスしてしまい、
目下Retry中です
まことに
申し訳ありません

山本哲朗

「アーサーアンダーセンのKMへの取り組み」

「当社では、ナレッジの共有・共用が差別化の基本です。したがって 常にテクノロジー、人、プロセスを統合しながら、KMを行って きました」

「その結果、目に見える効果が数字で出てきました。提案書やプレゼン資料 作成などにかかる時間が半減し、金額換算では年・20億円相当の 効果です。会社に対する社員の帰属意識も高まりました」

「振り返りますと、この間の成功の秘訣は、常に『顧客へのバリュー提供』 という目的を常に念頭に置き、優先度の高いものに焦点を当ててきた ことだと思います」




◆2000年5月25日(2日目):事例編

潮田邦夫

  • 東日本電信電話、法人営業本部、取締役副本部長
「個人ホームページ活用によるKM」

「個人ホームページを全員が立ち上げ、そこに自分の作った資料を 掲載していれば、上司だって、部下のナレッジ成果物を横取り できなくなります」

「ナレッジ公開にあたっては、100点主義より30点主義。今が零点なら、 いきなり90点を狙うのではなく、30点で良いから『まずは公開する』 という姿勢が大切です」

渡辺愛子

  • トレンドマイクロ、マネジャー兼プロデューサー
「CRM分野のKM典型事例:Web Based PRMが出来るまで」
〜パートナーのナレッジ強化。トップ営業のナレッジ活用〜
「パートナーの皆さまにご提供している情報も、各個人の 認定資格≒ナレッジ量に応じてパーソナライズしています」

「当サービスの構築には、トップセールスの診断ノウハウが 必須でしたので、彼からの参加を勝ち得ることができるよう、 がんばりました」

太田洋行

  • 大林組、情報システムセンター、課長代理
「大林組における技術情報の蓄積とその活用について」

「技術競争に勝ち抜くには、技術情報の蓄積・活用が必須であり、 構造化されていない非定形型文書(情報)をも考慮にいれますと、 旧来のようなキーワード検索や全文検索では、力不足でした」

「そこで当社では3年前、ジャストシステムの『類似検索』ソフトを 使うことに決めました。これを使えば、『自然環境の保護』と条件に 入れただけで、『ウエットランド保全』『アセスメント』『植生』 などについての関連文書もイモヅル式に出てきます」

皆川文哉

  • 国際航業、戦略情報部、部長
「国際航業におけるKMへの取り組み」

「新人営業パーソンに5年生社員並みのノウハウを急速に 付けてもらうために、適切な専門家の話をじっくり聞かせ、 メモを持ち帰らせて、分からなかった言葉をキーワードに 社内のナレッジDBを『検索』させることにしています」

「大切なのは『チェンジ・マネジメント』です。そのノウハウを 学ぶため自ら米国に行ったり、同調者を増やすため各地の 現場を回って辻説法をやったり、酒を飲み交わしたり、 キー・メンバーとは意思統一のための合宿もやりました」




◆2000年5月26日(3日目):技術編

森島秀明

「4層アーキテクチャーで実現するナレッジ・マネジメント」
〜人間系を深く取り込んだ先端KMアプリ活用の実態とは〜

「最近、『我こそは究極のKMベンダーなり』と勇ましく 主張するソフト会社が多いのですが、彼らの商品の多くは、 単なる部品です。アーキテクチャーではありません」

「また今年になって日本でも、企業ポータルが話題になり ましたが、当社が昨年、ジャストシステムと共同開発し た『K-Navi』では、その企業ポータルが簡単に作れるように なっています」

増田千晴

  • ライヴライブ、代表取締役
「CRM分野のKM Solution最新事例:E-mail Management」
〜単なるCTIを越え、顧客インタラクションセンターへ〜

「担当者間や部門間で一貫した顧客対応を行うには、各人に 一貫した商品知識やコミュニケーション知識が大切ですし、 顧客トラブルの多くは、無知・無理解に起因していますから、 顧客サービスにKMを活用するメリットは大きいです」

「当社の製品でも、顧客プロセスを支えるため、 次のような機能を安価に実現しています。

  • 定型回答のためのスクリプト支援機能
  • 質問回答メールログから、ナレッジベースへの複写
  • 各種ビューによる、顧客別・商品別・担当者別・ 日付別などなどの分析」

太田秀一

「Wrap-Up」ならびに「成果を上げるKMの実際」

「では今回のKMトラックを、簡単に振り返ってみましょう。そこで明らかになった傾向は、4つあると思います。

  • 日本でも、ダベンポートの『PPTC』図式のKM方法論 が主流になってきたこと
  • 日本でも、KMを支えるテクノロジー面では、包括的な アーキテクチャーや、キー・コンポーネントで『定番』 が決まりつつあること
  • 日本でも、ナレッジ・コミュニティやナレッジ・マーケット の考え方が広がりつつあること
  • 日本でも、CRM分野がKMの"Key Focus Area"となったこと」

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Shuichi Ohta, 太田秀一 ************************************* /

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