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            『ECスクエア通信』 P-10 (08/19/99付, 08/19/99配)

                      配信数 =  6,483


【創刊2周年記念号外】  『ECスクエア通信』総集編 
          


[ 1] 全体傾向 : 2年で「読者は6,500、アクセスは12万」
[ 2] EC分野 : 小仲ケース、ウエッブEDI、EC用語集
[ 3] KM分野 : ダベンポート報告、KMリンク集、CRM特集

[近況1] 本日付『日本工業新聞』のCRM座談会に、私が登場
[近況2] 文教大学・根来先生の「東芝レポート」



 (c) 太田秀一
     ・ 経営コンサルタント, 米CRM協会公認CRMスペシャリスト
     ・日経BP刊『企業を変えるグループウエア』著者(1995年)
      ・「ナレッジ・マネジメント実践リンク集」著者(1998年)


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皆さん、こんにちは。初めての方、はじめまして。

 発行人の太田です。お盆明けの今週は、いかがお過ごしですか? 

 
  さて、お盆と言えば、私事ながら、この『ECスクエア通信』が創刊
されたのは2年前のこの時期でした。

 当時、私のような現役コンサルタントが「Eコマースとナレッジ・マ
ネジメントについて、最新情報と成功鉄則を、電子メールで無料提供す
る」という例は、海外ではあっても、日本では皆無であり「一体、何を
始めたんだ」と言われたものでした。

 それから2年。時代は変わり、本業多忙のため私が発行をさぼったり
しますと「何をやってるんだ」とお叱りを受けたりするようになりまし
た。やはり世の中、2年で変わりました。やや感慨深いものがあります。

 そこで本号では、過去2年の弊レターの拙い歩みを振り返り、以下、
まずはその全体傾向を俯瞰し[1]、そのあと分野別に[2][3]、読者の皆
さまから反響が大きかった号を中心に「総集編」形式で回顧してみる
ことにいたします。


[1] 全体傾向 : 2年で「読者は6,500、アクセスは12万」


 まず読者数は、2年で「約6500名」になりました。

 この数字は、多くの方々が周囲のお仲間に「転送」という形で弊レ
ターを推奨くださったからで、その「読者間インタラクション」プロセス
をキックくださった皆さまには、厚く御礼申しあげます。

 イントラネットが各社で定着するという時代背景にも恵まれました。

 そして私のホームページへのアクセス数は、2年で「約12万」に
なりました。

 この数字も、やはり上記と同様の「読者間インタラクション」「イン
トラ定着」の賜であり、その一端は、次のページに御礼かたがた記させ
ていただいております。皆さま、どうも有り難うございました。

 http://www.cio-cyber.com/pj/ec2/index.html#suisen

 では、この2年間、特筆すべき号はどれだったか、振り返ってみます。
まずEコマースの分野から。


[2]  Eコマース分野: 小仲ケース、ウエッブEDI特集、用語集


 一般にEコマース分野は、細かくは、マーケティング用のEコマース
[2A]、ロジスティクス用のEコマース[2B]などに分けることができ、ま
た、様々な方々が様々な記事を書いておられることから、用語集[2C]も
必要となります。
 

[2A] 小仲レポート

 まず「マーケティング用のEコマース」分野では、過去2年、最も大
きな反響があったのは、次の号でした。

 ・No.10「個人経営に学ぶサイバー商法の原型(小仲酒店)」
  
この号の結論は、次の部分にありますが、

 ・Eコマース14個の成功鉄則リスト

この「EコマースのCSF一覧」は後日、次のように拡張され、

 ・Eコマース33個の成功鉄則リスト

これらのリストは、さらに約1年後、次のセミナーでも、ほとんど変更
なしで、そのままサマリー・チャートで使わせてもらいました。

 ・日経BP主催「ネットビジネス実践スクール」
  

 良い実ケースを提供いただいた小仲さん、当レポートを愛読・推奨く
ださった皆さま、どうも有り難うございました。

 なお上記の「成功鉄則リスト」は以後、いつ見ても、われながら「そ
こそこ包括的だな」と思いつづけてきましたが、昨年秋、その当リスト
と相互補完すべき、かなり良質なペーパーが世に出ましたので、併せて
ご一読をお勧めします。

 ・通産&KBS國領先生&マッキンゼーの、通称「IPR 研究」ペーパー
  
このペーパーは、次のような発想を提示している点、かなり刺激的です。

 「ビジネスモデルを考えるときは、『企業間のバリューチェーン全体』
  を先に考えて、そこから逆算的に『自社』の目指すべきモデルを、
  後で考えよ」
  
上記の弊「成功鉄則リスト」が「1社レベル」で物を考えているのに対し、
この通産&KBS&マッキンゼー・ペーパーは「企業間レベル」で物を考
えており、互いに補完しあう関係に立っています。
 

[2B] ウエッブEDI

 一方、私は海外のEコマース関連のコンファレンスに、ときどき行っ
ており、その様子を、「ウエッブEDI」を軸に、

 ・日本最大のロジスティクス総合誌『流通設計』へ連載寄稿し

 ・かつ並行して弊レターでも、6回連続で、ご紹介しました。

 これらのレポート自体は拙いものではありましたが、これが機縁とな
り、私は次の団体で、生まれて初めての「公職」につき、

 ・EDI推進協議会
  
かつ次のような(私には過分な)講演機会もいただけました。

 ・産業情報化シンポジウム(1999年9月)

 ご関連の皆さま、どうも有り難うございました。

 なお今日、上記のレポート群で述べたウエッブEDIは「便利だけど
標準化の観点から要・改善」ということで、これにXML技術を適用す
る試みが、各所で考案されています。

 さらに幸いにも、そこでは我が国のCIIも、次のページでドラフト
(現在第6版)を公表していますので、専門家の皆さまは、併せてご高
覧下さい。

  http://www.jipdec.or.jp/cii/cii_xml.html
 

[2C] EC用語集

 そして上記のようなレポート群を皆さまがお読みになるときの一助に、
と考え、

 ・Eコマース用語集
  

を作ったのは、97年9月でした。当時、Eコマースの用語集はすでに世
にありましたから、独自性を出そうと考えた私は「厳密性を犠牲にして
も分かりやすさを優先」することにしました。

 おかげさまでこの用語集は、いまも多くの方々にアクセスされており、
かつ次の主要サイトから、リンクを通じて、ご推奨いただきました。

 ・電子商取引実証推進協議会(ECOM)様
  
 ・日立製作所
  
 ・日本IBM
  

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[3]  KM分野   : ダベンポート特集、リンク集、CRM特集


[3A] ダベンポート特集

 ナレッジ・マネジメント分野では、歴史的な報告が、97年秋、ロンド
ンでありました。斯界最大のキーマン、トマス・ダベンポート氏による「
People, Process、Technology、Content」図式の報告です。

  http://www.CIO-cyber.com/pj/ec2/BACK/n007.html
  http://www.CIO-cyber.com/pj/ec2/BACK/n008.html
  http://www.CIO-cyber.com/pj/ec2/BACK/n009.html
  http://www.CIO-cyber.com/pj/ec2/BACK/n021.html
  http://www.CIO-cyber.com/pj/ec2/BACK/n022.html#5

 このダベンポート氏が最新号の『ダイヤモンド・ハーバードビジネス』
誌に登場されていることは、皆さまも、お気づきと思いますが、日本に
おける最初の紹介者としては、たいへん感慨深いものがあります。

 率直に申しますと「あー、ようやく日本の論壇も、ここまで来たのか
やれやれ長かった」という感じです。事実、ダベンポート氏が米『CIO
MAGAZINE』にナレッジ・マネジメント分野で寄稿を始めたのは、96
年だったのですから。

 もちろん私も、その間を、ぼーっと過ごしていたのではなく、この
ダベンポート報告を核に、欧米のKMの主軸内容を、次の場所で紹介さ
せていただきました(Partial List)。拙い私に発表の機会を与えてく
ださった皆さま、どうも有り難うございました。

 ・98年3月、富士通社内コンファレンス
  
 ・98年4月、ロータス社内勉強会

 ・98年9月、日本IBMの「総合フェア」
  
 ・98年10月、日経新聞&JIPDEC主催の「産業情報化シンポジウム」
  http://www.ecom.or.jp/jedic/cii/sympo98.htm

 ・98年12月、日本KM学会、第4回研究会
  
 ・98年12月、NEC外部広報サイトでの末松千尋氏との対談

 ・99年3月、日経主催のKMコンファレンス
  
 ・99年5月、日本記録管理学会(基調講演)
  
 ・99年6月、日立製作所の社内講演会
 

[3B] KMリンク集

 一方、私はナレッジ・マネジメント論壇における「内外格差」につい
て、かなり問題視していました。そして願わくば、日本のKM研究者、
KM実践家の皆さま、とくにコンサル業界の皆さまには、海外の主要文
献に直接あたっていただきたいと考え、次のリンク集を作りました。

  http://www.CIO-cyber.com/pj/ec2/link/km2.html

 光栄にも当リンク集は、実に多くのアクセスを集め、

  http://www.CIO-cyber.com/pj/ec2/BACK/n021.html#K2

かつ、次の有力各社(Partial List)からも、リンクを通じて、ご支持い
ただきました。皆さま、どうも有り難うございました。

   ・『日経マルチメディア』99年1月号では、「ネット・ビジネス最強情報源
  50」のひとつとして

 ・検索サイト「インフォシーク」では「お役立ちツールと厳選リンク
  集」として
  
  
 ・富士通社の先端ユーザー企業の研究会「LS 研」では「ナレッジマ
  ネジメントに関するリンクが豊富」との評価とともに
  

 ・CRM業界の台風の目となりそうな、電通ワンダーマン社では「秀
  逸」との評価とともに
  

[3C] CRM特集

 そしてナレッジ・マネジメントも今年は「総論から各論へ」。とくに、
その各論分野として最有力なのが

 ・CRM:Customer Relationship Management

 本件については、いま弊レターで連載中ですが、

  http://www.CIO-cyber.com/pj/ec2/BACK/index.html#CRM1

その私の思いが通じたのか、今月末、ようやく日本でも、大規模なCR
Mコンファレンスが開かれることになりました。

  http://www.it-world.co.jp/SolutionForum/indexs.html

 ちなみに今年、米国ではCRMのコンファレンスが多数、開かれてお
り、これには私も、すでに3回、行ってきましたが、いずれもたいへん
盛況で、その「内外格差」にすっかり気落ちした私は、

 「まー、せめて僕だけでも資格をとっておこうか」

ということで、今年2月、

 ・米国CRM協会公認CRMスペシャリスト
  
という資格を取ってきました。試験そのものは、よく選ばれた良問揃い
で、まともにCRMを理解していれば「必ず合格」せざるを得ないもの
でしたが(要は「易しかった」という意味です)、それでも「日本初」
ということで、私は、次のような場所に駆り出されたりしております。
 


[後記1] 本日付『日本工業新聞』のCRM座談会に登場


 。。。ということで本論は終わり、以下、恒例の「近況」報告ですが、
上記[3C]の通り、ようやく日本でも初めて、大規模なCRMコンファレ
ンスが開かれることになりました。

それに先立ち、

  8/19 の日本工業新聞に、CRM座談会の模様が載りました

 この座談会の参加者は次の通り。私も急遽、駆り出されました。

 ・中央大学の藤枝先生

 ・ATカーニーの綿谷プリンシパル

 ・ロータスの安田社長

 ・ノーツでSFAソフトを作っているピクシス社の津福主任研究員

 ・そして末席ながら私

 この座談会のポイントは、次の4点だったと思います。

  ・CRM定義や、出現背景を講述(冒頭で私が)

  ・CRMにおけるKMの重要性(津福さん、安田さん、私)

  ・B2C型CRMでの顧客情報活用の「五段階」(綿谷さん)

  ・シスコ社、ダイエーの最新CRM事例(藤枝先生、私)

 ご興味のある方は、明日の日本工業新聞を、ご一読くださいね。私も
含め、メンバー全員の顔写真入りです。

  (なお「日本工業新聞」はフジサンケイグループが出している
   新聞であり「日刊工業新聞」とは別物ですので、ご注意を)
 


[後記2] 文教大学・根来先生の「東芝レポート」


 東芝暴言問題について、『週刊文集』が、楽しい記事を書いています
ね。『週刊文集』は、

  ・あの松本サリン事件で河野さんを「犯人」として「誤報」した
  
という動かしがたい「実績」がありますので、それを念頭にお読みにな
ると、ますます面白いと思います。

 どこの誰かは存じませんが『週刊文集』の記者は今回、たいへん熱心
にA氏の「前歴」をお調べになったようですが、そんなヒマがあったら、
 
  ・東芝の「前歴」や、
  ・ご自分の「前歴」
  
をお調べになった方が、より大局的で、より正しい記事が書けたはずで
あろうになぁ、と残念に思います。

 。。。という皮肉はさておきまして(笑)、本件に関し、文教大学の
根来先生が次の研究レポートを発表されました。

 http://www.mi.sanno.ac.jp/‾negoro/strategy/negoro_toshiba.html
 

 私も本件については、弊レター前号で、次の4本柱でレポートしましたが、

 [1] 側面-1: Product Specification / Quality Assurrance
 [2] 側面-2: Customer Selection / Complaint Escalation
 [3] 側面-3: Business Ethics / Internal Control
 [4] 側面-4: Crisis Communication / Accountability
 

今回の根来先生のレポートは、その[2]の部分を、より詳しく論じたも
になります。

 したがって私自身も、当レポートを、興味深く拝読しました。

 ・顧客を、満足してるか軸×他者への影響があるか軸、で2×2に
  分類した図式は、とても明快だと思いましたし、

 ・「リードユーザー」という概念を最初に出した人の名前を、このレ
  ポートで初めて知ることができました。

 ・その他、包括的な文献リストは、それだけでも充分に後世に残す価
  値があります。

 皆さまも、この際ですから、ぜひ最新号の『週刊文集』と根来先生の
レポートを、比較してみてください。きっと前者が「小学生の文集」程
度の価値すらないことを、再確認いただけるでしょう。

 また私も、今回の『週刊文集』の記事に刺激され、上記の弊レポート
のうち、次の部分を書き替えておきましたので、併せてご高覧ください
ませ。

 [4] 側面-4: Crisis Communication / Accountability
 


[事務連絡] 


●弊レターの配信には、次の配信代行サービスを使っていますが、

  http://clickincome.net/index.html

このシステムは、メール配信時に、広告をヘッダーへ、ランダムに自動
挿入することになっています。ですから、      

 ・その広告内容は、私が書く記事内容と、まったく関係ありませんし、

 ・その広告収入は非常に小さいので(1クリック「20円」)、広告主
  と私の間に、特記すべき利害関係は、まったくありません。



 
 

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