[ 1] 当「ナレッジ・マネジメント定番リンク集」の構成と設計思想
名付けまして、
これをご覧になれば、ナレッジ・マネジメントについて、たいていの
ことは分かるようにいたしました。そのその構成は、次の通りです。
[ 1] KM概説
[ 2] KM事例レポート(複数の事例を概観したもの)
[ 3] KM事例レポート(一社の事例を深く論じたもの)
[ 4] KMのメリット (の定量化についての賛否あれこれ)
[ 5] KMの陥穽
[ 6] KMの歴史
[ 7] KMの手法
[ 8] KMと関連深い経営手法
(スキルベース経営、コンピテンシー人事)
[ 9] KM著名人の発言
[10] KM専門誌
[11] KM書評
[12] KMコンファレンス
[13] 他のKMリンク集(大学関係)
[14] 他のKMリンク集(大学以外)
ほぼ「大事な順」に編成したつもりです。それに、現物をご覧
いただければお分かりと思いますが、
ここでは「本当に良いものだけを厳選」しております。
なぜなら、もともと当サイトは、私が毎日、必死に読んでいるサイト
を、自分に役立つよう並べたものですから、「本当に良いものだけ」を
「大事な順」に並べたのは、これは「自分のため」なんですね。これが
仮に、皆さんのためにもなれば、一石二鳥です。
[ 2] ナレッジ・マネジメント情報における日米格差の現状
というわけで当リンク集は、もともと私が自分用に作って、一人で使
ってたものを、ポン!と世に公表しただけですから、ほとんど手間はか
かってません。
しかし、そのわりに、今回の公表には、やや感慨もあります。
というのも、私ごときが作った、この程度のリンク集が「日本初」と
いうことは、嬉しい話でもなんでもなくて、いままで日本には、まとも
なKMサイトが、実に少なかった、ということなんです。
どのくらい少ないか。「日米格差=100倍」です。
米国の検索エンジンで "Knowledge Management" をキーにページ検索
してみますと、これだけ出てきます。
ところが日本の検索エンジンで「ナレッジ・マネジメント」と入れても、
これぽっちです。
ご存知のように、NTTさんの goo は、日本では最強の検索エンジンであり、
収容ページ数は日本最多のはず。それでも「格差=100倍」なんですから、
やや悲しいものがあります。
さらに言えば、海外では、
我が国では、どうなんでしょうか。ちょっと寂しいですね。
[ 3] 学者の皆さん、コンサル会社の皆さん、もっと奮起を
またしても日本は、BPRのときと同じように、米国に3年も4年も、
遅れてしまうのでしょうか。これはハッキリ言うと、非常にまずい。
もちろん「まずい」のは、日本の産業界ではなく、日本の学会と、日
本のコンサル業界です。(おお! 私はその両方に属しています!)
論より証拠、今回発表したリンク集を見ますと、米国でも欧州でも、
KM情報をどんどんウエッブに出してるのは、学者とコンサル会社なんですから。
その差が、くっきりと数字で「日米格差=100倍」と出たからには、
この差は、数字で埋める以外に、ありません。日本の学者の皆さん、コ
ンサル会社の皆さんは、もっと頑張りましょう。米国の同業者に負けて
ちゃ、まずいと思うんです。
また、日本のマスコミの皆さんにも、もっとナレッジ・マネジメント
を学び、論じていただけきたく思います。辛うじて『日経情報ストラテ
ジー』と、はばかりながら弊紙は「KMだ、KMだ」と言ってますが、
他の人たちは、何をなさっているのでしょうか。
先にも書きましたように、海外にはKMの「専門誌」だけで4つもあ
るのです。
やっぱりマスコミ界も「日米格差=100倍」なんでしょうか。だと
すれば、正直、私は、たいへん寂しいです。ぜひ私の(拙いものとは思
いますが)リンク集でも参考にしていただいて、健筆を揮っていただき
たいな、と望む次第であります。
というわけで今回の本論は以上で終わり、あとは恒例の近況報告です。
[近況1] (4/10/98) SAPPHIRE でIBM・北城さんがされた話は。。
4月上旬、横浜で「SAPPHIRE 98」が開かれ、そこでインテルの西岡
さん、IBMの北城さんなど、ハイテク業界でSAP社のERP(注)
ソフトを入れた会社の首脳が集まり、パネル討論会をしました。
テーマは当然、「なぜERPを入れたか」「効果はどうだったか」「
どんな点に工夫したか」などなどだったのですが。。。その最中に、な
ぜか「音声認識ソフト」の話に飛んでしまいました。
偉い人たちの場合、よくあることですが(笑)、わーっと話してるう
ち、今回も勢い余って本題から脱線し、「音声認識ソフトは良いですね、
使いたいですね」という話になって、日頃は地味な?北城さんも、「い
やー、これが結構、すごいんですよ」と応じておられました。
たしかに、この音声認識ソフト(製品名はビア・ボイス)は、
- キーボードなしで電子メールをガンガン出したい経営者
にとって、かなり朗報です。
しかし、それ以外にも、いろんな人にとって、大きな朗報ですよね。
- CTIソフト(注1)との併用で【過去の類似相談事例】を探したい、
コールセンターの社員
- SFAソフト(注2)との併用で【日報】をスラスラ書きたい営業社員
- 朝礼で【今日の作業のツボ】を口述してる製造社員
- ブレストで【アイディア】をまとめたい研究員
- グルインで【顧客のニーズ】を探りたいマーケッター
これら【】内の情報は「言語化はされてるが、電子化はされていない
ナレッジ」の典型である、ということにお気づきでしょうか? お気づ
きですよね。
ということは、西岡さんや北城さんは、無意識のうち?かもしれませ
んが、実は、ナレッジ・マネジメント=KMを論じていたんだ、と不肖・
私は拡大解釈をしました。
現に、そう考えないと、話が現実性をもちません。現実の企業を動か
してるのは、【】内のようなナレッジを運用している、無数の人々なの
ですから。
- 注1) 主に電話受信時に、発信者の電話番号を、電子信号化して
コンピュータにとりこみ、さらにその情報をトリガーとして、
各種の顧客情報をオペレーターの画面に出すソフト(今は)。
- 注2) セールスマンの営業を支援するソフト
[後記2] (5/12/98) 日経・坪田さんの「e-business」論。過激です。
弊ニューズレターで以前に登場した
日経新聞の坪田知己さんが、が、次の「e-business エッセイ」を発表されました。
このサイトはIBMが提供していて、そこで世の識者たちが「私の
e-business論」を、思う存分、書きまくる、というもの。
執筆内容への口出しは、IBMから「いっさいなし」ですから(これ
が同社・広報の伝統なんですが)、トップバッターの坪田さんも、いつ
も通り、伸び伸びと書いておられるように、お見受けします。
失礼を顧みず、その坪田さんのご論考を、不肖・私が勝手に要約いた
しますと、こうなります。
「e-business ですよ、といって、いままでの企業-顧客の関係を
固めたまんまで、ものごとを電子化して、はい、このように販売
コストが減りました、なんてのは、ちと寂しい」
「e-business をやるならやるで、コペルニクスの地動説によって
天文学が180度転換したように、これまでの企業-顧客の関係を、
完全に逆倒させ、まったく新たな企業に生まれ変わるつもりでやれ」
私の要約が格調低いのは、お許しいただくとしまして、総じて当サイ
トのエッセイは好評のようで、いまは2人目のマッキンゼー・南場智子
さんの「コミュニティ論」が載ってますが、これもたいへん力作で、か
つ実用的だな、と思いました。現に、この「コミュニティ・モデル」で
成功している企業が多いからです。
また次のサイトと見比べていただきますと、より理解が進む
かもしれません。
これからも当コーナーには、どんどん良いエッセイが出てくることでしょう。
[後記3] (6/5/98) e-businessセミナーで「KM」を講じます。
上の話からお分かりのように、IBMの「e-business」の守備範囲は、
世に言う「Eコマース」のそれより、かなり広く、同社の正式な定義は
次の通りとして。。。
私流に、思い切り乱暴に図式化しますと、おそらくこうなります。
したがってKMはe-businessの一部なのであり、6月4日、5日の
次のセミナーでも、当然、KM用のコマが、いくつか用意されました。
そのひとつ、「G−7」で私は、またもKMを講じます。
とはいえ話はノーツ絡みですから、ノーツの早期ユーザー、
大規模ユーザーに向くKMの話、ということになります。
日程も迫っておりますので、KMにご興味のある方は、次のサイトで、
お申し込みくださいませ。(6月5日(金) 14:45 - 15:45)
3月に富士通さんで話した内容を、かなりアップデートしておきます
し(とくに下記の★)、今回は特別に、紙の配付資料も(なるべく)用
意いたします。コンサルタントやマスコミの皆さまも、当然、入場オッケーですので、
ぜひお運びくださいませ。
おそらく概要は、次のようなものになります。
- 米国におけるナレッジ・マネジメントの盛り上がり
- ナレッジ・マネジメントが必要な「3つの理由」
- ナレッジ・マネジメントの「4つの課題」
- ナレッジ・マネジメントを実現する「2つの技術」
- 以上を前提とした「KM方法論」(★コンサルの皆さま向け)
- 最新の製品デモ
[後記4] (7/10/98) アウトソーシング・セミナーで司会します
最新号の『日経情報ストラテジー』98年7月号でも両面広告が出て
ますが(P124-125)、7月9日と10日、日経BPさんのご主催で、
こんなセミナーがあります。
これは全部で8コマありますが、そのうちのひとつ、「A−2」で、
私は司会をすることになりました。
これは中身が濃いです。時間も3時間半。ぜったいお勧めです。
これはオリックス生命保険さんの「テレ・センターのアウトソーシング事例」
なのですが、次のような話を、同社・水澤郁夫副社長が自ら、詳しく語る、
というもの。
- 金融ビッグバンの中で、「わが社は日本の保険を安くします」という
路線の下(どこかEシュワッブみたいですね)、
- どんなビジネスモデルを立て、
- どんなプロセス設計を行い、
- なぜテレ・センター業務を、
- なぜこの企業に発注したのか、
- そこで起きた予想外の失敗と、リカバリー計画は何だったのか
先日、打ち合わせで同社に行ってまいりましたが、同・副社長の
構想力、実行力、観察力、また巧みな話術には、すっかり魅了されて
しまいました。
BPRでもアウトソーシングでも、必要なのは経営者のリーダーシップ
なのだな、ということが実感できるセミナーになりそうです。
なお同セミナーでは、この「A−2」以外にも、面白そうなコマが、
たくさんあります(たとえば「B−2」「A−4」「A−1」)。
アウトソーシングで競争力を高めたい! という方は、ぜひ『日経情報
ストラテジー』最新号の広告(P124-125)を、ご覧ください。
[その他] ロジスティクス関係者や、お取引先キーマンに、本便を、
どしどし、ご転送してください!
●というわけで次号では、話をもとに戻しまして「ウエッブEDI」の
の「成功鉄則」を論じます。お知り合いの
- 社内のロジスティクス関係者の皆さま
- お取引先のキーマンの皆さま
に、ぜひ弊紙を転送・紹介してさしあげてください。次の場所から、
申し込めます。
●「ご意見」「追加情報」なども大歓迎です(sohta@ca2.so-net.ne.jp)
【御礼】
ここまでご一読いただき、有り難うございました。本号の内容には、ご満足いただけましたでしょうか?
面白かったぞ!とお感じの方は、
【ご案内】
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当ページのコンテンツを再利用したい!という方は、ぜひ
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以上
太田秀一 ********************************************** /
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