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Nov.10, NEC サイトで論説発表         
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 皆さん、こんにちは。初めての方、はじめまして。 発行人の太田です。

 さて5/10、 当ニューズレター「No.42」を配信しましたが、 その後、同号を増訂しているうち、 1号で収まらない分量になりましたので、6/17、同号を3分割。

 本号は、その2回目です。 前号では、 次を論じましたので・・・

  • KM/CRM の成否を分かつのが People Management であり、

  • その総本山が ASTD であり、

  • その国際大会の主要論点が、eLearning、eMeasurement、eChangeであり、

  • うちeLearning のキーが Instructional Designである、

その延長で本号では、Instructional Design(ID)にも「良い ID と、悪い ID」がある ことを論じます。


[ 1] "Learning by Building" ← "Learning Objects"

 Instructional Design (ID) における昨今の重要トピックは何か?  Learning Objects(LO 学習部品)でしょう。 ASTD 今大会でも この道 30年の超ベテラン、ホートン氏が LO 指向の ID を講じます。 *

 では LO の概略を一瞥しましょう(What、Why、普及度)。

  • LO とは何か。上記ホートン氏によれば 「章毎、節毎・ページ毎に分割された学習部品」のことです。

    オブジェクト指向がこの分野にもやってきました。 今後は教材の作り方が、大きく変わりそうです。

  • なぜ LO か。「教材の作成・提供手法」と「学習のスタイル」が良くなるからです。
    • 教材業者は「章毎、節毎」の教材部品を売り出し、
    • それを中間業者 aggregator が「コース」に組み立てて売り出し、
    • 学習者は、
      • それら既製の「コース」で満足してもいいけれど・・・
      • それに別の「部品」を加えてもいいし、
      • 最初から「部品」だけを買って「コース」を自力で組んでもいい。 これが "Learning by Building" という学習スタイルで、 [2]以下で述べるように、とても有益です。

  • LO の普及度=需給現状はどうか。
    • 今は、日米ともに普及期以前。 米シスコ社みたいな例外がある程度。
    • 今後は、供給側で LO 指向の Instructional Design が広まり、 需要側で上記 "Learning by Building" という新しい学習スタイルが 普及すれば、LO も普及しそうです。

[ 2] "Learning by Building" →「学習がはかどる」

 では、上記の "Learning by Building" は、なぜ有益か?

 第1に「学習がはかどる」。おそらく 「部品 A は、同 B より良いか?」 「A と B は相補的か?」と考えることで、

  • 学習内容が「覚えやすくなる」。部品と部品の関係、部品と全体の関係が頭に入るので、 各要素が、バラバラでなく互いに連携。 一つを学べば他もイモヅル式に。 教材を自作し終えたときには、たぶん勉強の6割は終わったも同然でしょう。 その一例が:

  • 学習が「楽しくなる」。積み木やレゴと同じように、
    • 自我を拡張できるから。 自分の頭の中の、半構造的だったコンセプトを、 外在化させ、眺めることで、構造的な完成度を高め、立派な作品として残せるから。
    • 部品群を、自由に吟味・選定できるから。この「自由」が楽しさを生む。

[ 3] "Learning by Building" →「賢くなる」(モデル・リテラシー)

 そして"Learning by Building" の第2の利点は、部分どうしの関係や、 部分と全体の関係を考えることにより、「モデリング能力=構造定義能力」、 つまり下記を定義する能力が伸びることだと思います(注)。

    (1) その構造を構成する「要素」

    (2) それら要素群どうしの「関係」

      トピックス一覧(テーマ別目次):MyPRG_Called_EC2_Topics.html
    • 時間的な前後関係、空間的な大小、遠近、直交・斜交・捻れ関係
    • 論理的な因果関係、対立・補完・代替関係、共変・独立並列関係、
    • 概念的な親子・兄弟関係、活用・所有・所属関係、近接・類似関係、類比・対比関係
    • 業務上の、依頼・提供、提案・受諾関係 など

    (3) それら要素群や関係群の「優先順位」

 そして、これら3点を速く正しく定義する、このモデリング能力を、 「モデル・リテラシー」と名付けましょう。 このリテラシーは、通常のリテラシー(読み書き能力)と同様、 いろんな下位能力を派生させるはずです。

  • 理解(=分解+構築)力。モデリング能力が伸びれば、構造(要素+関係)がより早く 見極められるので、分解&組立の能力がつき、おかげで、
    • 本業の制度設計やシステム設計や、機械設計・回路設計・建設設計や、 販売体制やキャンペーンの設計や、商談の設計などなど用の「設計能力」が 伸びたり発揮できたりするし、
    • 「理解力」も伸びる。なぜなら、人の話を理解するというのは、 それを「要素」レベルに分解後、それを元通りに再構築したりデフォルメして再構築したり、 あるいは良い要素だけ自分の知識体系の中に組み込むことだからです。

  • (選別&検索)力。たとえば良書を速く正しく選別するコツは何か。本屋さんで立ち読みしながら、
    • 中身をどんどん要素分解(論点分割)し、
    • 次の瞬間、それら新要素を、自分の既有知識体系と比較し、
    • 「新しいか」「自分の体系に加えられるか」だけを要素毎に評価して → 先に進む
    ことですね。上記の「要素分解」が呼吸するように無意識に出来ると、 こういう選別作業はスイスイできますね。

    一方、一般に検索結果を良くするには、 条件式で、複数の関連語を OR 結合するのが有効ですが、 それら「関連語」を 然るべき「諸関係」に沿って結合するには、上記の「構築」能力が 欠かせません。

  • 伸縮力。モデル(=要素+関係+優先順位)が明確なら、それを伸縮するのは簡単です。

    たとえば「おい、山田君。例の話、 ビシッと1分で説明してくれんか」「あ、やっぱり10分で説明してくれ」式の 上司の要求にホイホイ対応できる人がいたとしましょう。彼は、上記(3)の「優先順位」に応じ、 (1)の「要素」の数を、増やしたり減らしたりしているんじゃないでしょうか?

    たとえば彼が「日本経済の現況」を論ずるなら、 時間枠が1分のときは「消費、投資」の2変数だけで説明し、 時間枠が10分のときは「失業率、賃金、利子率、貯蓄、公共投資、純輸出、為替」も加え 9変数モデルで説明するでしょう。

 ということで要するに、"Learning by Building" をやると

     → モデル・リテラシーが育ち(≒賢くなり)

     → 分析&構築力 + 理解力 + 選別力 + 検索力 + 伸縮力が育ち

     → ナレッジ・マネジメントも進む、と思うのです。

(注)朝倉や培風館あたりの『位相数学』の標準テキストをご覧になれば 「構造とは、集合+関係であり、つまり要素+関係である」という意味の定義が 書いてあると思います。我々は実務家ですから、それに「優先順位」を加えましょう。 すなわち、構造=要素+関係+優先順位。


[ 4] "Learning by Building" →「ナレッジ・マネジメントも進む」

 とくに検索力と伸縮力。この2つは重要ですね。 うち前者については弊「検索ガイド」をご覧いただくとして・・・

 ここで強調したいのは伸縮力。上記の「山田君」みたいに、 自在にモデル・サイズを伸縮(あるいは変数の数を増減)できる人なら、 説明だって巧いはずですね。相手の顔色を見ながら「お、今日は4変数くらいにしとくか」 てな感じで、話の長さを、ピタッと合わす。

 そんな能力と親切心があれば「あいつの話は分かりやすい」「よっしゃ、もっと聞いてやれ」 ということになるし、そんな能力と親切心が全社員にあれば、知識共有もはかどるはずです。すなわち

    「知識共有の成否は、各人のモデル・リテラシーに(も)比例する」

 知識共有が「大切である」と言ったって、それは無条件に成功するわけじゃないですよね。 ブレーン・ストーミングだって、効果を測定してみたら結果は「必ずしも肯定的ではない」とのこと(注)。

 一般にナレッジ共有を成功させるには、経験上、次が必要です。

(注)小橋康章(1996)「創造的思考と発想支援」、 市川伸一編『認知心理学4 思考』東大出版会所収 *


[ 5] 教育工学の遷移:Behaviorism → Cognitivism → Constructivism

 では、その学習スタイル"Learning by Building"の推奨者は誰か? Constructivism 派の教育工学の研究者たちです(下記★印)。

    (1)60〜80年代に流行した Behaviorism (行動主義)。

    • ネズミを走らせたりする、例のアレですね。
    • 彼らによれば学習とは、特定の「刺激」が外界から 来たとき正しい「反応」をとれるようにすることで、 それを促すのが「強化刺激」なるご褒美による「条件付け」 でした。
    • やや幼児向け。企業の eLearning には向きません【重要】

    (2) その後に出てきた、Cognitivism(認知主義)。

    • 彼らによれば学習とは、日常の経験から自力で発見した ルールを他の状況にも応用できるようになること。
    • 人間のフローの情報処理プロセスに着目した思想です。
    • 頭のいい子供向け。

    (3)そして最もホットなのが、Constructivism(構成主義、構築主義)。★

    • 彼らによれば理想の学習と、は"Learning by Building"。 すなわち、
      • 学習者が自ら、
      • 新しく出会った事象・概念を、
      • 既有の知識体系の中に位置づけ(加え)、
      • もって、その知識体系を「拡張 or 改造」すること
    • 既存の知識・経験ストックに着目した思想。
    • だから大人向けの学習、つまり企業 eLearning には、 最も向いた学派です【重要】

 要するに教育工学では、こんな変遷が起きている。その流れを頭に入れときましょう。

    (1) Behaviorism → (2) Cognitivism → (3) Constructivism


[ 6] 定型兵士の育成に向いてた Behaviorism。凋落中。

 このうち Behaviorism は、大人向けの学習、KM 的な学習に向きません。 人間の頭を「ブラック・ボックス」と思っているからです。彼らは、

  • 人間の頭の「外側」を気にします。どんな指示や刺激を与えたら、 どんな観察可能な行動を返すのか、を見ます。まぁ、この経験主義が フロイト&ユング流のオカルト思想を排除したのは大きな功績です。

  • しかし人間の頭の「内側」を無視したのは拙かった。 そこで、どんな思考プロセスが動き、 そのプロセスをどんな既有ナレッジが動かしているのか、 その既有ナレッジを析出・拡張するのにどんな質問技法が効くのかを無視。

 そんな Behaviorism が向くのは「旧式の軍隊」です。 「構え! 撃て!」などの定型命令にぴっぴと反応できる兵士を育てるのに向きます。 現に、この手の「定型兵士」がベトナム戦争に大量投入された時期は、 同学派の最盛期でした。

 しかし戦争やビジネスがナレッジ集約化し、そんな定型兵士では勝てなくなるにつれ、 Behaviorism は、3分野で凋落しつつあります。

  • 軍隊で。国防総省の eLearning プロジェクトでも昨今、 Behaviorism は、切られつつあります(注1)。

  • 学界で。ここではすでに80年代から、Behaviorism をボコボコに叩きまくる Constructivist な 研究者が激増。今では「完全制圧」の感すらあります(注2)。

  • 産業界で。当派の影響が今なお僅かに残る、某専門家団体「ISPI」の掲示板では、 いみじくも「Behaviorism は死んだのか?」なる議論が信者どうしで始まり、 最初の方は Behaviorism の実用価値を説く合理的な投稿があったんですが、 最後の方は、Behaviorism 狂信者のファナティックな投稿が出てきて、 ますます同派の「凋落」を印象づけました(注3)。


(注1) ヒューマン・バリュー社の2001年報告。ナイス。 *

(注2) その全体的な傾向は、 次のキーワード群でグーグル検索し、出てきた論説類を読むと分かります。

また、その象徴例は、"Educational Technology" 誌。
  • 1991年に『同誌』は Constructivism を2回、全面特集(5月と9月)。 このとき、すでに論調は「Behaviorism から見て Constructivism は正しいか?」ではなく「Constructivism から見て、Behaviorism の自己革新努力は充分か? 答はノーだ」というものでした。
  • その後、『同誌』では、Constructivism の浸透が進み、 しだいに「Behaviorism は正しいか」式の総論から 「どんな Constructivism が正しいか」式の各論に重点が移り、
  • こうして 10 年がかりで『同誌』は丸ごと Constructivism の牙城と化しました。
  • (注3) ISPI (International Society of Performance Improvement) の掲示板。 *


    [ 7] "偽 eLearning で延命" を図る Behaviorism。要警戒。

     では何故、こんなに凋落してしまった Behaviorism のことを、わざわざ私は 警戒しているのか? 彼らが eLearning という「新式の外観」で、 軍隊向け定型教育という「古い本質」を隠し、 人々を騙そうとしているからです。

     KBS 國領二郎先生が本号 5/10 版を一読されて曰く[kokuryofriends.697]

      「1) Behaviorism → 2) Cognitivism → 3) Constructivism
      の話は遠隔であるなしにかかわらず社会人教育には3)が有効だ、 という理解でよろしいでしょうか?

      これが今問題になるのは WEB という技術を使ってやろうとすると安直に1)が やりやすくて、3)を演出するのが難しいから、おかしなものが普及する ということかしら?

      実は最初「今さら Behaviorism バッシングしなくても」と思ったのですが、 確かに現実の WBT 類を見ると、behaviorism 指向になってる気がします」

     Behaviorism 陣営も人間ですし、もともと馬鹿じゃないんですから、退潮期には延命策を打つ。 それは当初、産業界や国外への転進という形態をとりました。 米国では、当学派の重鎮 A 先生が B 社を拠点に、C 法 なる Behavioristic な ID を、盛んに産業界に啓蒙してますし、 日本では、その C 法を、某日本人 D 氏が「30年の実績」「米国のスタンダード」と称し、 熱心に広めてます。

     まぁ、話がここまでなら我々も笑ってればいいんですが、 しかし彼らの延命策が「eLearningへの進出」という形態をとるならば、話は別です。

     今の eLearning 技術は、素人には先進的に見えて、その実、まだ未熟。 だから Constructivism 流の「インタラクティブかつ多シナリオ・多分岐なQ&A」に満ちた 教材より、Behaviorism 流の「ストリーミング&コントロール」方式の教材のほうが、 作りやすいんです。これは

    • ストリーミングという「新たな外観」で

    • 軍隊用の定型教育という「古い中身」(コマンド&コントロール)を隠蔽したもの
      • 一方向の Web ストリーミング
      • 単なる短答式テスト
      • 細かい受講実績&成績管理

     当方式は「外観」だけはセクシーなので、素朴な人たちが コロリと騙される。悪質ですね。許すべきではありません。

     だから当方式は、昨年の ASTD 大会でも 教育上「有害」として十字砲火を浴びました。 曰く「Streaming はいかん。Asking が大事」と。


    [ 8] "Learning by Building" に向く Constructivism。その特徴と技法

     一方、Constructivism。今の主流です。[2]で前出 中原淳先生はこれを「Emerging Paradigm」と呼んでおられますが、 "Educational Technology" など一部ジャーナルでは「台頭中 Emerging」段階を過ぎて 「制圧中 Dominating」段階です([6])。

     それもそのはず、[2]以下で既述のように、 彼らの推す学習スタイル "Learning by Building" には、次のような効果が あるからです。

     彼らの特徴は、

    • Behaviorism と同様に、フロイト&ユング流の神秘思想を斥け、

    • 同時に Behaviorism とは逆に、「人間の頭」の「中」で起きてることに 踏み込むことです。つまり人間が何かを学習しているとき、その頭の内部で、 どんな思考プロセスが動き、そのプロセスをどんな既有ナレッジ左右しているのか、 その既有ナレッジを析出・拡大させる技法は何か、を考えることです。

     彼らの Tips は膨大です。一部、記しておきましょう(注2)。

      (1) 教材開発時

      • 1a) その組織のイデオロギーを発見せよ。
        • 今まで一貫して蹂躙されてきたのは誰のニーズが?
        • また一貫して神聖視されてきたのは誰のニーズか?
      • 1b) 学習者の自主性を引き出せ
        • 学習者の目的を、会社の目的より優先せよ
        • 学習目的の一部は、事前に定義できず、学習中に顕現すると考えよ。 必ずしも全てを Pre-Package するな。一部を学習者に Packaging させよ。
        • 同じ教科でも、学習者によって学習目的は複数通りある
        • 同じ教材でも、複数の学び方を提供し、 学習者に選択する権利と責任を与えよ。
      • 1c) 開発手法面も、コンカレント・オーサリングとラピッド・プロトタイピング法を使え。すなわち
        • 開発の初期から、教師や生徒の意見を聴き、彼らに一部を執筆させよ
        • 可視的な(できれば動く)プロトタイプを見せながら要件分析を行い、
        • 要件分析→設計→実装→授業実行→評価、のプロセスを往復させよ。

      (2) 授業中

      • 2a) ナレッジ・ワーク形態の学習モードをとれ
        • 問題解決を目標とさせ、
        • それに必要な情報を探索させよ。
        • ただし、その探索範囲は、適切に教師が定義せよ。下らぬ場所には下らぬ情報しかない。
        • そうして得られた情報断片群を、学習者自身にオーガナイズさせ、
        • そうして得られた解決策群の優劣を、学習者どうしに議論させよ
      • 2b) 彼らの既有知識体系を「析出」させる技法として、
        • 知覚内容を構造化する用語、たとえば「分類してみよう」「分析してみよう」「何故なの?」 を多用せよ
        • 選択式ではなく自由回答式の質問を学習者にせよ。
        • ときには学習者に教師役をやらせよ
        • 学習者自身の経験や興味を活用させよ
        • 明快な表現を使うよう学習者に強制せよ。 自分の所見を曖昧に表現しているのは、 物事を理解していない証拠。
      • 2c) 彼らの既有知識体系を「拡張」させる技法として、
        • Why と So what を聞け。つまり因果フローを描かせよ。
        • 仲間のメンタル・モデルに挑戦させるよう、学習者たちを促せ。 そのためにも彼らどうしのQ&Aを活性化させよ。
        • 自分のメンタル・モデルを自己分析するよう、学習者たちを促せ。 事実により補強できる部分、できない部分を明確にさせ、後者を トリガーに、メンタル・モデルの再編を促せ。

      (3) 授業後

      • リフレクション(これは「反省すること」ではなく「 本日の授業で学んだ要素群を自力で再構成させること」です) には時間をかけよ。

     では、これらの技法群をどう評価すべきか。私の所見は次の通り。私は、

    • (1)のうち 1c)には、少し反対です。学習者にテキストの「執筆」を一部やってもらう、 というところに。なぜなら、
      • 反例が多い。プリンピキアはじめ、過去、多くの名著は、単著でした。 コンピュータ業界でも、名機の設計チームは少人数です。 IBM S/370 は4人、Xerox の Alto は2人、Apple の Mac は3人。 執筆や設計は、単数精鋭さもなくば少数精鋭でやるべきです。
      • ボーイング777は、顧客に保守可能性を評価してもらい成功しましたが、 これは「顧客に設計してもらった」というより「設計レビュー会議に顧客も招いた」と 表現すべきですね。実際に CATIA のダイヤルを回して飛行機を設計してたのは、 ボーイングや三菱重工の設計者だったんですから。

    • だけど(2)には大賛成。はばかりながら 私の「KM/CRM 1日コース」では、技法(2)を駆使しています。

    • (3)には賛成にも。上記の 弊1日コースでは、講義後、それだけの「体力」が残っていないことも 多いのですが、今後は体も鍛えて頑張りたいですし、 来年1月の eLearning 米国ツアーでは、(3)のための時間を、じっくりとる予定です。。

    [9] KM 専門家の Susan Hanley も昔は "Constructivist" だった

     いかがでしょう?  Constructivism は、KM に役立ちますね。

    • その理由は、[2][3][4]の通り。 「学習がはかどる」「賢くなる」「ナレッジ共有がはかどる」の3点でした。

    • その場面は、上記[8]の Tips 一覧のうち(2)の通りです。 授業自体がナレッジ・ワーク形態なんです。
     両者の相性は良さそうです。現に、その両者に通じた人がいる。 Susan Hanley です。彼女は、

     私も1998年、AMS 時代の彼女のナレッジ・コミュニティ講演を聞きました。 他を圧して実践的と思いましたね。だから各所で紹介してきました。

    今回、その彼女が大学院時代、Constructivist だったことを発見し、 いろんな要素が頭の中で「結合できた!」と感じました。

      ID + (LO ← Constructivism)
        → Learning by Building
       → KM/CRM 成功の一助

     ASTD の今大会のもたらす知見「ID + LO」に期待しましょう。もちろ ん、その前後の文脈(Constructivism や KM)に止目しながら、です。

     一方、では Constructivism とは万能なのか? また、Behaviorism は、 常にダメなのか? 次号でもう少し詳しくみてみましょう。


    [後記1] ASTD 報道番組に出演します!(有料インターネットTV)
    http://www.newsicast.tv/

     ということで「日本の KM/CRM」にとって、ASTD の今大会は必須と 私は思います。だから当然、私自身、それに参加します。

     しかし単に「参加する」にとどまらず「解説委員」もやります。

     というのも今大会の模様は、 米 Newsicast 社 *により後日、 インターネットTVで報道される予定なのですが、 その番組で私は「解説委員」かつ「監修者」として登場予定。

    その監修の「目的と方針」は目下、次の通り。

    • 目的: 米国の People Management 最前線を、3時間で伝える!

    • 方針:
      • KM/CRM に必須な3分野に注力し、
        • eLearning
        • Change Leadership
        • Measurement ( Human Capital Management )
      • 300件のセッションから、良質かつ重要な20セッションを選び、 各5分、講師にインタビューを行って・・・
      • それら約20本のインタビューを、私が30分ほどで要約して、 エグゼクティブ・サマリーとする。

     ふと気づけば私は昨秋より、大前研一氏率いる衛星TV局 「ビジネス・ブレークスルー」で 60分単独講義の映像デビュー *を、数回にわたって 果たしていますが、今回は、インターネットTV局で初デビュー。

     さいわい今回も、プロのカメラマンのお世話になることになりました。 有り難いことです。私も根性入れて準備します!

    『ECスクエア通信』フッター

    [最後に] ご一読ありがとうございました。本号はいかがでしたでしょうか?

    当ニューズレターは、 国内きっての専門家が KM/CRM を、次の「カテゴリ体系」で 論ずるもの。関心に合いそうなトピックを、 適当にクリックしてみてください。

    トピックス一覧(テーマ別目次):MyPRG_Called_EC2_Topics.html
    (0) 入門
    全体図, 定義 ( ナレッジ", KM, CRM), サマリー( KM, CRM )
    効果実測例 ( KM, CRM), なぜ有効か( KM, CRM
    (1) 戦略
    今後にご期待ください。それまでは こちらを(11/07 改訂!)
    (2) 知識プロセス & テクノロジー (3) ピープル & テクノロジー (4) 業務プロセス & テクノロジー
    Marketing ( 3 事例で学ぶ 33 の法則, CFAR/CPFR),
    Sales & Logistics ( PRM, JIT 設計販売, WebEDI)
    Service
    (5) プロジェクト (N) 番外編: 重要イベント

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