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皆さま、こんにちは。初めての方、はじめまして。発行人の太田です。

 暑い日々が続きますが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

 私は、先週も今週も激務ウィークが続いてますが、息抜きをかねて 本日は、Balanced Scorecard 創始者のボブ・カプラン先生(HBS) の1日セミナーに来ています。

 いやぁ、素晴らしいですね。同先生の新著を先取りした内容。これはさっそく来週の

に反映しなくては! と思っております。

 ということで資料を一読しただけで受講目的の「半分は達成した」と 感じ、これから夕方の同先生のレセプション・パーティまでの合間を縫 って、本号をお送りします。

 テーマは、前号に続き「Corporate Portal」つまり企業版ヤフー。

 本件は上記の「Balanced Scorecard」とも関係が深いことですし、本号はカプラン先生のご来日を祝しまして、ささやかながら

     「Corporate Portal and Balanced Scorecard」特集号

として、お送りしたいと思います。

 また前号では、次の2事例を考察いたしましたが。。。

いずれも「考察のためのキー・クエスチョン」は、こうでした。

     「その背後には、どんな世界観が見えますか?」

今回も、同様にやりましょう。



[1] 事例4: メドウズ氏の「サービス部門ポータル

 ではサービス分野で有名な、アイビー・メドウズらが提示する 「サー ビス部門ポータル」のメニューを見てみましょう(Ivy Meadows,2000,' Customer Service',"ZD CRM/SS Conference Spring, 2000")

    (1) 製品や価格情報

    (2) 障害FAQ(よくある質問と答)

    (3) そのFAQが大量なら検索画面

    (4) 関連リンク集

    (5) ユーザー同士が意見交換するフォーラム(電子会議)

    (6) サービス部門自身の約束・情報

    • サービス部門の「ビジョンと使命」
    • サービス要員の「顔写真」
    • 約束している「サービス水準」 → ブランド・プロミス


[ 2] 演習4: その背後には、どんな世界観が見えますか?

 では皆さん、例によって質問です。このメニューの背後には、 どんな「世界観」があるのでしょうか?  私の見るところ、2つあります。

    [2A] 「世の中には4タイプの顧客があるんだぞ」世界観

  • 人間との対話や交流を好む「エイミアブル顧客。彼らには、 メニュー(5)のフォーラムがが向くでしょう。そして彼らは、 そこで主に質問する側に回るでしょうが、その目的は、 本心から「何かを知りたい」「探求したい」「何か問題を解決したい」 というより「物知りな人とお近づきになりたい」「なんでも良いか ら誰かとコミュニケーションしたい」ということです

  • そして、彼らの質問に答えるのは、自己表現を好む「エクスプレッシブ顧客」に なるでよう。

  • 一方、他人の意見や分析をやる時間が勿体なくて、 1秒でも早く結論や結果を知りたがる「ドライバ顧客」。 彼らには、(1)(2)(3)が向くでしょう。

  • 他人の意見や結論もさることながら、問題を自力で分析することで 自分の技能を、発揮かつ伸張したい「アナリスト顧客」。 彼らには、同(1)(2)(3)は必須として、(4)(5)が喜ばれるでしょう。 要するに彼らは、メニューが多ければ多いほど「嬉しい」わけです。

 この顧客分類は、昔からウィルソン・ラーニング社が営業マン教育で使っていましたが、 昨今は、顧客サービスの分野でも広まっています。

 これら4タイプの顧客が、どんなコミュニケーションを好み、したがって、 どんなメニューを好むのか、詳しく知りたい方は、次のページも、ご覧ください。

いずれにせよ、上記の「顧客サービス・ポータル」は、これら4タイプの顧客の誰から見ても、 ちゃんと満足できるようなメニュー構成になっていると思います。

    [2B] 「自己開示は今や企業の義務だぞ早く分かれよ雪印」世界観

     上記6項の中で、とくに雪印乳業さんや三菱自動車さんにアナが空くほど 凝視してもらいたいメニューは何か。皆さん、お分かりですよね。

      (6) サービス部門自身の約束・情報

      • サービス部門の「ビジョンと使命」
      • サービス要員の「顔写真」
      • 約束している「サービス水準」 → ブランド・プロミス

     この「サービス水準」というのは、例えば、次のようなものです。

    • 頂戴したお電話のうち97%には、ベル3回以内で、応答します。
    • お電話で頂戴したご質問の85%は、その場でお答えします。
    • 同じく98%は、その日のうちに、お答えします。

     こういう「目標値」をパーン!と強気に公開できる会社こそが

    • 「すごい会社」「優れた会社」であり、
    • 「「目立つ会社」であり、
    • 「目立つからには雑誌に賞賛記事まで載ってしまって、 タダで宣伝できてしまい、ただでさえ強いブランド力が ますます強化されてしまう、トクする会社」である、

    というわけですよね。

     難しいですよ、これは。

    • 公表した目標値が低すぎると「なーんだ、出来の悪い会社だなぁ」 と思われますし、
    • 逆に高すぎると、達成できない(つまりデコミット)ときに、 かっこう悪いですね。下手すれば雪印さんのように「ウソツキ 会社」と 言われてしまうかもしれません。
    また、目標値を明示していないと、
    • 「ああ、やっぱり自信がないんだな」 ということになったり、
    • 下手すれば雪印さんのように「隠蔽体質」と言われてしまうかもしれません。

     かくして「強い者は、ますます強く。弱い者は、ますます弱く」 。 これが過去50年、コンピュータがこの世に出現して以来の「2極分解の原則」 だったわけですが、この原則は、KMが来ようと、CRMが来ようと、 コーポレート・ポータルが来ようと、ビクともしないようです。

     お互い、頑張りましょう。偉そうなことを言っいる私からして、 各所 で締切の類を破りまくってしまい、請求書を書くヒマもなく、 それをお 客さんに「代行」していただいていることは、一部の方がご存知です。 ああ、かっこ悪い。


[ 3] 演習5: 足りないものを補ってみましょう

 では皆さん、さらに質問させていただいて、よろしいですか?

 上記[1]の6項メニューはたいへん素晴らしく、さすがは当分野随一 のメドウズさんだなぁ、 と私も感じ入りましたし、とくに(6)は、[2B] で述べた理由により、ますます昨今、 その輝きを増している、と思われ ますが。。。

実は皆さん、私は、上記6項「だけ」では「不十分だ」と思っています。 何が足りないのでしょうね。

 ちょっと考えてみてください。よく米国企業で「計画」と「管理」は一対であり、 よく「Plans & Control」と呼ばれますが、この 「Plan と Control は一対なんだぞ世界観」 からすると、上記[1]の6項メニュには、何かが足りない、と思われま せんか?

 「Plan」つまり目標値は社外にコミットされてますが、肝心の「実績値」を表示する メニューがありませんね。つまり、

  • 頂戴したお電話のうち、ベル3回以内で応答できたのは、昨月は、 98%でした(○)

  • お電話で頂戴したご質問にその電話口でお答えできたのは、昨月は、 87%でした(○)

  • 同じくその日のうちにお答えできたのは、96%であり、わずかに目標を下回りました(×)

という星取り表です。

 要するに「Balanced Scorecard」の一部を公表してしまう、というこ となんですね。

 もちろん、こんな「サービス実績」を「明日から公表せよ」と言われたら 「うーん、ちょっとなー、うちでは無理かなー」と思われる方々は、 多いと思います。

 でも、この手の実績の好評は、B2Bの世界では、当然ですね。そう でなければ、 アウトソーシングなんて、根っから不可能です。 そして今後は、 B2Cの世界でも、この手の「実績」を公表するような、ある種の「ルール」が ISO か何かの形で、世に広まる、と私は、 予想しています。


[ 4] 結論 : 眼光紙背に徹しましょう。「見えないもの」が大事

 冒頭で述べましたように、今後は日本でも「部門ポータル」の話を、 多くの論者たちが各所で、皆さまに提供することになるでしょう。

 ただ、そこで皆さんに注力いただきたいのは、「その背後にある世界観について 仲間と討議すること」です。

 他社事例の「目に見えるメニュー」は、確かに参考になります。

 ただ重要なのは、そのメニューの「紙背」にある「世界観」を見ぬき、 かつ前項[4]で述べましたように、その構造の「足りないもの」を補うことです。

 だから必要なのは、ここでも真の「応用力」。これがあるからこそ、 具体的な事例も意味があります。

 ですから本号でも結論は「知ることより考えることを重視せよ」。

 それを刺激するためにも「同一の論材を前に多人数で討議する」 タイプの演習は有益だと思います。皆さまも、本号の演習を、 ぜひ周囲の方 々に出題してみてください。

(ということで以上、本論は終わり、以下、近況ですが。。。)


[後記1] クラス増設! 演習付き「KM&CRM1日集中コース」
http://www.cio-cyber.com/pj/WS/KMCRM-1DAY/index.html

 皆さん、本号の「演習4」「同5」は、楽しんでいただけましたでし ょうか?

 この手の演習を、さらに10倍くらい「濃く」したのが、次 のコースです。

これで1日間、ドップリと、

ということで 当コースは「演習」付きですから、少人数制。各クラス定員12名に限定し、 「マス」セミナーとは対極的な方針で行っています。

 7月と8月、合計6回、行いましたが、いずれも5段階で「4.6」の ご評価をいただくことができまいした。このコースを、来週も行います!

                    残席数
                    ======

 ・第8回: 9/04(月) 9:20-17:40   7
 ・第9回: 9/11(月) 9:20-17:40   6

 今回は、本日の創始者・カプラン先生より直々のご指導を反映させ、

  「Balanced Scorecard と Corporate Portal」

の部分を大幅に拡充いたします。どうぞお楽しみに!

 その募集要項は、次のページの通り。皆さまの積極的なご参加を、 心よりお待ちしております(低姿勢)。



[後記2] 私とお会いになりたい方は、この種の機会を活用くださませ

 またこの場をお借りして、ついでに申しておきますが、 私はコンサル タントですから、「会話をしただけで有料」なんですね。 詳しくは、

 私とお会いになりたい方は、こういう場を、是非ご活用ください。


[後記3] 当ニューズレターが日経BP、ライコスからも推薦拝受。感謝

 創刊3年をすぎ、当ニューズレターも、多数の方々からご推薦いただいて おります。その典型例は次の通りでありますが。。。

最近、ご推薦リストに加わってくださったのは、次の方々です。

 日経BPの皆さま、ライコスの皆さま、どうも有り難うございました。 また日頃から感想メールで私を動機づけてくださる、読者の皆さま、 どうも有り難うございました。

 皆さまも自信を持って、当ニューズレターを、周囲の方々に、 お勧め くださいませ!

    (おお、カプラン先生のセミナーも終わったようですので、本号は、 これにて「終わり」とし、

    • 事例5: ユナイテッド航空社の「サービス部門ポータル」
    • 事例6: アンダーセン社の「サービス部門ポータル」
    についての話は、[後記1]の、 で行うとして、そろそろ本便をサブミットすることにしましょう!)

 では、皆さま、暑い日々が続きますが、お互い元気で、雪印の牛乳で オナカを壊さぬよう注意しながら、夏を乗り切りましょう。(^^)

『ECスクエア通信』フッター

[最後に] ご一読ありがとうございました。本号はいかがでしたでしょうか?

当ニューズレターは、 国内きっての専門家が KM/CRM を、次の「カテゴリ体系」で 論ずるもの。関心に合いそうなトピックを、 適当にクリックしてみてください。

トピックス一覧(テーマ別目次):MyPRG_Called_EC2_Topics.html
(0) 入門
全体図, 定義 ( ナレッジ", KM, CRM), サマリー( KM, CRM )
効果実測例 ( KM, CRM), なぜ有効か( KM, CRM
(1) 戦略
今後にご期待ください。それまでは こちらを(11/07 改訂!)
(2) 知識プロセス & テクノロジー (3) ピープル & テクノロジー (4) 業務プロセス & テクノロジー
Marketing ( 3 事例で学ぶ 33 の法則, CFAR/CPFR),
Sales & Logistics ( PRM, JIT 設計販売, WebEDI)
Service
(5) プロジェクト (N) 番外編: 重要イベント

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    Shuichi Ohta, 太田秀一 ************************************* /

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