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Nov.10, NEC サイトで論説発表         
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皆さん、こんにちは、太田です。初めての皆さま、はじめまして。発行人の太田
です。すっかり勉強の秋になりました、皆さま、いかがお過ごしですか。

 さて、過去数号で申しおりますように、いま米国で大ブレイク中の「
CRM:Customer Relationship Management」。その骨子は、ほぼ次の
通りですが。。。

 ・ナレッジ・マネジメントの下位分野でも、最も有望視されており
 ・マーケ×セールス×サービスの三部門が
 ・最新情報、履歴情報、各種ナレッジを常時共有しながら、
 ・顧客を軸に、コンカレントに動作する経営手法で、

前号でも申しましたように、

 ・日経初のCRMコンファレンス「CRM99」

の開催が決まり、いよいよ日本も「これからはCRM」です。

 その骨子は、次の2本。

 ・オピニオン・リーダー・トラック
  http://www.nikkei.co.jp/events/crm/confe.html

 ・テクノロジー・リーダー・トラック
  http://www.nikkei.co.jp/events/crm/work_c.html
  http://www.nikkei.co.jp/events/crm/work_d.html

本号では以下、このうち前者を、やや私の判断も交えながら、ご紹介し
ますので、当コンファレンスにお申し込み済みの皆さまも、そうでない
皆さまも、ぜひご一読ください。
 


[1] KBS・國領先生 :バリューチェーンとビジネスモデル

 トップバッターは、学会を代表し、KBSの國領二郎先生(Ph.D)。
 
 正式な演題は「EC時代のビジネスモデルとCRM」ですが、私が勝
手に想像しますに(先生、すみません)、その論旨はおそらく、CRM
の「中身」を考える前に「外側」を考えましょう、ということなんだと
思います。つまり、

 ・インターネット登場

   → 企業間バリューチェーンの変革

   → 顧客の役割、自社の役割、仕入先の役割の再定義
    +対顧客・対仕入先とのリレーションの再定義

   → SCM(Supply Chain Management)
    +CRM(Customer Relationship Management)

 國領先生は、数年前、サラ・リー社のEDIの導入ケースなど8本を、
ハーバード経営大学院に残されるなど、
  
  http://www.hbsp.harvard.edu/hbsp/search_results.asp?user_type=
  general&author=Jiro+Kokuryo

若くしてSCM分野で、国際的な権威となられましたが、上記のように
考えれば、SCMとCRMは、互いに別物ながら、互いに相補的だし、
同じ原因からフォーク状に生まれた「顔が違った子供」のようなもの。

 そして、その「共通の原因」こそ、先生がご専門とされている、バリ
ューチェーンの変革であり、ビジネスモデルの変革なのである、という
ことだと思います。例えば、

  http://www.kbs.keio.ac.jp/kokuryolab/papers/1999001/bmodel.html
  http://www.jipdec.or.jp/chosa/Mckinsey/index.htm

 だとすればこれは、まさしく日経のCRMコンファレンスに相応しい、
基調講演ですね。CRMのポジショニング、つまりCRMの「親」や「
兄弟」が分かるはずです。

 もちろん先生は、CRMの「中」の個別テーマでも、過去数年、重要
なご研究を重ねてこられました。その一端は、昨年ご発表の次の論考で
も知ることができます。

  http://www.kbs.keio.ac.jp/kokuryolab/papers/1998001/index.htm
 


[2] CCRMS・私  :CRMの基本定義と主要論点

 次に、米国CRM業界の平均的あるいは典型的な議論をご紹介するた
め、CCRMS(米国CRM協会公認スペシャリスト)の私が、次の話
をさせていただきます。

  「CRM概観:その基本定義と7つの主要論点」

 要は、本場・米国の産業界や米CRM協会の動き(自体にも実は問題
があるのですがそれは別として)も踏まえず、勝手なことを言ったり書
いたりしている評論家が日本には多いですから、それを一掃しておきま
しょう、という趣旨です。

 タイトルで言う「基本定義」とは、次の通りです。

  http://www.cio-cyber.com/pj/ec2/BACK/n026.html#2

 「a) マーケティング、セールス、サービスの3部門が、

  b) 『最新情報+履歴情報+ナレッジ』を、

  c) 部門横断的、企業横断的に『常時』共有しつつ、

  d) また複数の通信&訴求&対話メディアを最適に統合運用しつつ、

  e) 顧客を軸に、コンカレントに動作することで、

  f) 高収益顧客、高成長顧客を、

  g) 他社より多く、早く、安く、長く獲得・維持し

  h) 顧客満足度、顧客成果、自社利益を最大化するための、

  i) 包括的な経営手法(People, Process, Technology,Content)」

 そして、このa)〜i)各行を、細かくブレイクダウンし、事例も交え、
詳しく説明するのが「7つの主要論点」というわけで、それら7点を個
別にお聞きになるうちに、上記の「定義文」が頭に入ってしまう、とい
うわけなのです。

 こうして前半90分で、國領先生+私が「全体論」をすませた後、後半
は、次のお二方に「各論」を語っていただきます。


[3] DWCJ・松尾さん: CRMコミュニケーション・パッケージ

 まずマーケ業界からは、DWCJ(電通ワンダーマン・ケイトージョ
ンソン社)の松尾順さん。正式な演題は

 「CRMを実現するコミュニケーション・パッケージの設計技法
     〜顧客を獲得、育成、維持するために〜」

 おそらく松尾さんは、「インターネット時代のIMC」のような話を
してくれる、と思います。なお、周知のようにIMC(Integrated 
Marketing Communication)とは、もともとはインターネット「以前」
から存在する手法で、ほぼ次のような意味だと私は思っています。

 「広報・宣伝・販促・DM・通販・テレセールス・訪販など、各メデ
  ィアを最適に統合運用して、最大のシナジー効果を図る、コミュニ
  ケーション手法であり、すべての接触ライフサイクルを通じ(購買
  前、購買時、購買後)、一貫したメッセージを顧客に伝え、また顧
  客の声を一貫して聴くところに特徴がある」

  http://www.CIO-cyber.com/pj/ec2/BACK/n010.html#7
  http://www.CIO-cyber.com/pj/ec2/BACK/n011.html#8

 見られるように、CRMとも相性が良さそうなIMC。その設計思想
は、インターネット「以後」やCRM「以後」で、どう変わるんでしょ
うか。

 といことで松尾さんには、私の講演における論点d)について、より専
門的なお立場から、しっかり展開いただくことになるでしょう。

 なお松尾さんは、マーケティング業界の有名人で、

  ・日頃から、マーケティング調査、マーケティング・コミュケーシ
   ョン、ダイレクト・マーケティング分野の最先端でご活躍であり、

  ・当分野の専門家が集う「市場調査ML」(Survey ML)でも、常に
      啓発的な投稿をしておられましたし(最近は超ご多忙なのか、そ
      の勇姿をお見かけしませんが)、

  ・電通グループの中でも「ホープ」視されている方です。注目しま
   しょう。

 また電通ワンダーマン社のホームページは、CRM情報が豊富です
し、その親会社、米ワンダーマン社や、その親会社のヤング・アンド・
ルビカム社は、インタラクティブ・エージェンシーや、CRMサービス会
社を過去2年、果敢に買収するなど、大きくCRMに舵を切っています。
注目しましょう。


[4]  AC  ・三谷さん: CRMの上流→下流を個別事例で

 最後にコンサル業界から、アンダーセン・コンサルティングの三谷宏
治さんが、登壇されます。正式な演題は

 「ケース・スタディー講演:『日本的CRM実践 〜7つの陥穽〜』」

 いいですね。三谷さんからは先日、メールで講演予稿に相当する、某
誌への寄稿文を頂戴しましたが、これも良かったです。

 といいますのも米国では「CRM」といえば、その分野の専門家がプ
ロセスやテクノロジーの「細かい話」をどどどどっとし始めて、あとは
ひたすら細かいまんま、話が続いてしまうのが通例なんです。

 キケンですよね。どこか変です。その点、三谷さんの予稿では、そう
いう細かい話の「前」に「顧客戦略」「事業モデル」などの「上流の話」
が出てくるのです。

 当然ですよね。そういう「上流の話」が決まってはじめて、「下流の
細かい話」で何を考えればよいのかが決まって来るんだと、思います。

 では、その「上流→下流」のフローの要点とは、何でしょうか。当日、
三谷さんが、事例を交えて、分かりやすくご説明くださいます。

 ということで三谷さんには、私の講演[2]における論点i)を、より専
門的なお立場から、しっかり展開くださることでしょう。

 なお三谷さんもCRMの世界では有名人で、

  ・日頃から、経営コンサルティング(とくにCRM分野)の最前線
   で戦い(実績約40件、増加中)

  ・かつ当分野で、幅広くご活躍です。

    ・『CRM』東洋経済(1999)のご出版
     
    ・グロービス・マネジメント・スクールで講師
     

 また同社のサイトには、CRM出現の歴史的背景も分かる、簡便な文
献もあります。ついでに一読しておきましょう。

  http://www.ac.com/overview/Outlook/over_2nov97.html

 また同社の属する「ビッグ4業界」では昨今、ますますCRMへの動
きが加速してきました。例えば、アーンスト・アンド・ヤング社の「
Customer Connections」。このページも参考になります。

  http://www.ey.com/consulting/cc/default.asp

 CRMがKMの応用分野であることがよく分かる、好ページです。

 (他のコンサル会社の皆さまも「我が社のサイトにもCRMコーナー
  はあるんだぞ」というご意見あらば、ご遠慮なく、私にメールをく
  ださい。次号でカバーします)
 


[5] CRM実行部門の皆さま、CRM支援部隊の皆さま。ぜひご一緒に

 ということで以上が、当コンファレンスの

  ・オピニオン・リーダー・トラック
   

 そのうち私の話は単なる「定説ご紹介」ですが、トラック全体として
は、たいへん強力と思われませんか?

 ・全体論(國領先生+太田)から各論(松尾さん+三谷さん)まで、
  なんと半日でフル網羅する、という設計思想

 ・しかもそれらを、各前線の代表者が1日、戦線を離れてホールに集
  い、我々の目の前で、ブリーフィングしてくれるのです。古い話や、
  分かり切った話は、ひとつも出てきません。切れば血がドクドク出
  るような「戦況報告」と「指針勧告」です。

 CRMの前線で何が起き、彼らがどう戦っているのか、そして我々が
どう戦うべきなのかを「1日で知りたい!」という人は、ぜひ11月30日、
ゲートシティ大崎に集まってください。

 当レター購読者の皆さまなら、フロアからのご発言も、(少なくとも
私は)大歓迎です。ご一緒に、この日を、日本におけるCRMのキック
オフ・ミーティングにいたしましょう。

 来ていただきたい方々は、次の皆さまです。

 (1) CRM「実行部隊」の皆さま
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・マーケティング、広告&制作会社、調査会社、媒体営業
 ・セールス
 ・サービス
 ・製品企画

 (2) CRM「支援部隊」の皆さま
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・情報システム部、CIO、情報システムベンダー
 ・KM推進部門、KMコンサルタント
 ・TQM推進部門
 ・経営企画部門、経営者、経営コンサルタント

 当レターの読者の多くは、(2)の皆さまだと思いますが、ぜひ(1)の皆
さまを、当コンファレンスへ、お誘い下さい。

 というのも実際に「ノルマ」を背負った(1)の皆さまが主軸にならな
いと、CRMは前に進まないからです。米国のCRMコンファレンスで
も、出席者の6割は(1)の方々でした。彼らは皆、

 「僕のノルマが達成できるなら、CRMでもヘチマでも何でも結構!」

という方々なのですが、こういう成果志向な方々の方が、CRMの良き
推進者になれると思います。

 ぜひ(2)の皆さまは、周囲の(1)の皆さまを上手にガイドされ、当コン
ファレンスにお誘い下さい。そしてご一緒に、当コンファレンスを、日
本におけるCRMのキックオフ・ミーティングにしてまいりましょう。
 

。。。ということで本論は以上で終わり、恒例の「後記」です。


[後記1](11/01) 日本IBM・北城さんの思い出。First to Change

 先週、日本IBMの社長の北城さんが、同社アジアパシフィックの社
長になりました。きっと世のマスコミでは、いろんな記事が出ると思い
ますが、私も、歴史的に書き残したい思い出話をひとつ。

 91年、副社長時代に、北城さんは次の目標を掲げました。

 (1) 顧客満足度の向上、顧客密着(お、CRMっぽいですね)
 (2) 業界の変化に素早く対応できる会社に
 (3) 自由闊達な企業文化

 そして93年、社長になると、うち(2)が次のように変わりました。

 (2') 業界の変化をリードする会社に
 
 要は、「First to Follow」ではなく今後は「First to Change」の方
が儲かりますよ、あるいは自分の起こした変化の方が、他人が起こした
変化より、ラクに適応できて嬉しいですよ、ということですね。

 私は当時、上記の3項目が大好きで、机の前に貼っていて、時には「
あなたの言うことは(2)に反しますね」などと言ってはヒンシュクを買
ったりしていましたが、(2)→(2')の変化は「面白い」と思いました。

 副社長から社長に昇進して本音が言えるようになったのか、それとも、
91年→93年の2年間で、認識の変化があったのか。

 皆さんは、どちらだと思われますか?


[後記2] (11/15) 弊サイト開設2年。来訪者も累計「15万人」に

 おかげさまで11/15、弊サイトも開設2周年を迎えます。この間、累
計訪問数は(カウンター値)、15万を越えました。

 マスコミ大手のサイトに比べれば微々たるものですが、もっと多数の
方々にご来訪いただけるよう、改善していきたいです。

 とはいえ11月から12月上旬は、我ながら何を思ったか、講義・講演の
ご依頼を23件も受けてしまい「秋バテ」中なので、2周年にしては、やや
小幅なサイト改訂にとどまりそうです。


[後記3] (11/08) KMリンク集の「KMの実施効果」の章等を改訂

 ただ当レター前号の「CRMとバランスド・スコアカード」は、かな
り大きな反響をいただきました。いわく

 「コールセンター以外の分野でもKMメジャメントを開発して欲しい」

 「ナレッジ・マネジメントでは投資効果が出しにくいのだが」

 「だけど役員は、効果を数字で出せと言うし」 などなど

 各々、個別メールでご回答いたしましたが、その内容を一部編集し、
次のページに反映いたしました。

  http://www.CIO-cyber.com/pj/ec2/link/km2.html#4

 もちろん、バランスド・スコアカード手法に関する、典型的なウエッ
ブ文献も、いくつかリンクしておきました。

 ご興味ありましたら、ぜひご高覧を。

 同時に、このリンク集を紹介下さっている皆さまへ、お礼を当ページ
の冒頭に記しました。

 ・日経BP様
 ・インフォシーク様
 ・トヨタ自動車の井形様(TRIZ入門の編訳者)
 ・電通ワンダーマン・ケイトー・ジョンソン社様
 ・富士通様

 皆さま、どうも有り難うございました。

 また弊サイトのうち、次のページも改訂しました。ご来訪の折りは「
リロード」いただけますと、更新後の内容がご覧いただけます。

  http://www.CIO-cyber.com/pj/
  http://www.CIO-cyber.com/pj/ec2/
  http://www.CIO-cyber.com/pj/pf/
 
 

『ECスクエア通信』フッター

[最後に] ご一読ありがとうございました。本号はいかがでしたでしょうか?

当ニューズレターは、 国内きっての専門家が KM/CRM を、次の「カテゴリ体系」で 論ずるもの。関心に合いそうなトピックを、 適当にクリックしてみてください。

トピックス一覧(テーマ別目次):MyPRG_Called_EC2_Topics.html
(0) 入門
全体図, 定義 ( ナレッジ", KM, CRM), サマリー( KM, CRM )
効果実測例 ( KM, CRM), なぜ有効か( KM, CRM
(1) 戦略
今後にご期待ください。それまでは こちらを(11/07 改訂!)
(2) 知識プロセス & テクノロジー (3) ピープル & テクノロジー (4) 業務プロセス & テクノロジー
Marketing ( 3 事例で学ぶ 33 の法則, CFAR/CPFR),
Sales & Logistics ( PRM, JIT 設計販売, WebEDI)
Service
(5) プロジェクト (N) 番外編: 重要イベント

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