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皆さん、こんにちは。初めての方、はじめまして。
発行人の太田です。 さて、ここ数号で論じてきた「ウエッブEDI」の話も、本便で最後。 ということで本号では、これまでとは見方を変えてみましょう。
[1] アウトソーシングで「使って天国、使って天国」 というのも前号までは一貫して、次のような前提をおいて、物事を考えてきました。 ウエッブEDIの成立には「使う側と作る側」の二つが必要だ この前提があったからこそ、ウエッブEDIの世界は通常、 「使って天国、作って地獄」 となり、勢い前号では、これじゃ作る側が気の毒だから、ここはひとつ ERPでも動員して 「使って天国、作っても天国」 にいたしましょう、なんて話になりました。 しかし昨今、ウエッブEDIの世界にも「アウトソーシング」路線が 広がり、これを使えば全員が「使う側」になれることが分かってきまし た。言うなれば。。。 「使って天国、使って天国」 ということで本号では「ウエッブEDIのアウトソーシング形態」の 話をいたします。現在、その選択肢は、大きく二つあり。。。 (1) R/3運用のアウトソーシング・サービス(パンデシック社) (2) 商談プロセス全体(取引先開拓→商談→EDIでの電子受発注) の電子アウトソーシング・サービス(GEISや日立) 以下、順番に取り上げます。
[2] R/3運用のアウトソーシング・サービス(米パンデシック) 『日経マルチメディア』が出している電子ニューズレター『NMM News Update』九八年六月八日号によれば、本年七月、米パンデシック社が、 Eコマースのアウトソーシング業務を、日本でも始めるとのこと。 このサービスを使えば、ウエッブEDI用システムの構築・運用は、 自分でしなくてよくなります。そのかわり「取引1件当たり何円」とい う形で、手数料を同社に払うことになります。 このサービスを構成する情報システムは、SAPの ERPソフト の部品で組まれているそうですから、これでまず、ERPシステムの「 導入・開発」がラクになるはずです。つまり ウエッブEDIサイトを「作る」作業が、「カンタンになる」 段階(=前号の状態)を通り越して「要らなくなる」 そして自分でサーバーを持たなくてよくなりますから、これでシステ ムの「運用」がラクになるはずです。
というわけで、手数料は必要ですが、システムの「開発」も「運用」 もラクになるのが、このサービスのメリットです。 では、このサービスは、どんな会社に向くのでしょうか。私は、答は 二つある、と思います。 第一に、Eコマースの損益分岐点を下げたい会社です。パンデシック 社のサービスを使えば、優秀な技術者を自社で雇うお金(固定費)が節 約できますので、それが、同社に払うサービス料金(変動費)より大き ければ、このサービスは、おそらく検討に値します。
[3] ERPの自社導入に不安な企業にもピッタリかも 第二に、何らかの事情で、ERPが入れられない会社です。もともと ERPを入れるには、二つの障害がありますが。。。
この「二つの困難」を乗り越える自信のない会社も、パンデシック社と いう受け皿ができたことで、ウエッブEDIの部分なりと、外部に委託 できるようになりました。 この「二つの困難」については、たとえば、次の文書に明らかです。
この文書はもともと「ERP導入に成功するには、これこれの条件が 要りますよ、頑張ってくださいね」という意図で書かれているのですが、 逆に「うわー、こりゃタイヘンだわ! やめとこか」とも読める文書です。 そう思う会社にも、Eコマース分野に限れば、自社導入路線だけで なく、アウトソーシング路線という新しい道ができました。 というわけでパンデシックのサービス。まだ日本では来月スタートで すから、実体は不明ですが、とりあえず注目していきたいと思います。
[4] EDIはEDIを超えて(GEIS、日立) そのパンデシック流ウエッブEDIアウトソーシング・サービスを、 もっと発展させたのが、GEISのTPNであり、日立のTWXです。 このうち先行したのはGEISのTPN。サービス開始は二年前です が、いまGE本体の他、ヒューレッド・パッカードや、コンソリ・エジ ソン、コカ・コーラなどが日々の調達活動に使っています。 このサービスの特徴は、大きく三つあります。
こうなるともう、ウエッブEDIの枠、といいいますか、EDIの枠 そのもを超えてますね。いうなれば「スーバーEDI」。 かつてアラン・ケイは「どんな技術も、世に出て30年たって、はじ めて本来の用途が見つかる」と申しましたが、EDIも、生まれて25 年。ウエッブの助けを借りて、ようやく「真の離陸、第2の飛躍」が始 まりました。 だから「単なるEDI」に比べ、かなりメリットも大きいようです。 本年2月のGEISのレポート によれば、これまでの平均的なメリットは、次の通り。 (1) リードタイム 50%減 → (2)在庫減少 (4) 資材購入費 20%減 ← (3)より良い業者の選定 (5) 購買コスト 30%減 ← (2)+(4) なかなかすごいですね。私は、これで企業の調達行動も、大いに変 わるのではないか、と思っています。今朝の『日経産業新聞』98年 6月30日では、第1面で
という二つの動きが報じられましたが、この二つは、一見背反するよ うでありながら「製造版・護送船団の崩壊」という点では互いに共通 してますし、やっと始まった「金融版・護送船団の崩壊」と、まさに 相即するものとなるでしょう。 ご興味のおありの方々は、ぜひ次のページも、ご覧ください。 http://www.isid.co.jp/ec/tpn.html http://www.zdnet.com/pcweek/news/0316/16sbpge.html 。。。というわけで過去6号連続で論じてきました「ウエッブEDI」特集は、 本号で終わり、次号からは、再びテーマをナレッジ・マネジメントに 移します。ロジスティクス関係者の皆さま、本号までお付き合いいただきまして、 どうも有り難うございました。 。。。ということで本論は以上で終わり、以下、恒例の近況報告です。 [後記1] (6/22/98) 日経BPのアウトソーシング・セミナー開催迫る さて7月9日、10日の首記セミナーの開催が迫ってまいりました。 このセミナーの特徴は、3つります。
ご興味のあおりの方は、ぜひどうぞ。とくに、次の二つは面白そうです。
申し込みは「7月2日」まで。次のサイトでできるそうです。
[後記2] (6/22/98) IBMの「e-business」サイトに香取さん登場 さて、毎度おなじみの、IBMの「e-business」広報サイトですが、 今回、ここに私のメール仲間でもある、NTT・香取さんが http://www.infoseek.co.jp/EBZ?pg=ebz_report.html 「インタ−ネット時代のビジネス・インテリジェンス活動」 を寄稿されました。たいへん良くまとまった好論文ですので、ご一読を お勧めします。 私の見るところ、もともとIBMのe-businessというのは、次のよう な構成であり、そのうち今回は、★印の2D-1) がテーマになった、とい うことだと思います。
(1) E-Commerce (2) Knowledge Management
この 2D-1) は元来、こんな意味なんですが、
いま世界には、この分野の専門家が http://www.scip.org/
に6千人ほどいて、その会員数の伸び率も「3年で3倍」と、たいへん 活動的。上記の香取さんも、日本におけるこの分野の(数少ない)第一 人者のお一人です。すごいですね。 ちなみに、この団体の出している資料は、たいへん実践的で勉強にな りますし、幸いにして最近は、同団体のニューヨーク支部長が書いた次 の市販本も、邦訳が出ました。これもたいへん実践的。ご一読をお勧め します。 ラリー・カハナー『競争優位の情報戦略』トッパン、1998年 いずれにせよ、Competitive Intelligence は「社外の定性情報をど う読むか」で成否が決まりますから、これには
[後記3] (6/24/98) IBMがジャスト、オリンパスと音声分野で連携 当レターの読者の皆さまには、予測の範囲内だったことと思われますが、 そのIBMが、さきほど話題の音声認識ソフト「ビア・ボイス」を軸に、 広範な提携を発表しました。 結論から先に言うと、今回の発表は「1+1+1」が「5にも、10 にもなる」ものだ、と思います。
やや詳しくは、次の通りです。
その結果、たとえば、こんなことが、かなり可能になりました。
すごいですね。まさに「スタートレック」の世界です。その一端は、 7月1日からのウィンドウズ・ワールドで体験できますので、ぜひご覧 になってください。 その他、関連情報は、次の通りです。 http://www.ibm.co.jp/Products/news/980624/index.html http://www.olympus.co.jp/LineUp/VTREK/vt1000rv.html http://www.justsystem.co.jp/news/98f/news/j9806242.html http://www.justsystem.co.jp/product/applicat/voice/index.html http://biztech.nikkeibp.co.jp/biztech/biz.cgi/pc/bp980624431.html http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/980624/ibm.htm
[後記4] (6/22/98) Knowledge Management コンファレンスで渡米 一方で私は、この発表当日、米ボストンで、ナレッジ・マネジメント の大コンファレンスに出ており、昨土曜日に帰国しました。 このコンファレンスでは、
本年、欧米では、KM専門のコンファレンスが20回くらい開かれま すが。。。 なかでも当コンファレンスは、ぜひ日本の皆さまにも、お伝えしたい内 容です。したがいまして弊紙でも次号より鋭意、その概況をお伝えしま す。ぜひ、ご期待くださいませ。
[後記5] (6/17/98) 日経ビジネスの別冊ムックにKMでコメント さてKM関連のトピックを、もうひとつ。先日、私は、
http://www.CIO-cyber.com/pj/ec2/link/km.html
を作りましたが、それ以来、KMについての取材や講演・執筆依頼が、 相次いでおります。 この中で最も私にとり助かるのは、電話取材です。イスに座ったまま、 言いたいことをわーっと言うだけでいいんですから、たいへんラクです。 時間もだいたい15分くらいで終わりますから、業務の邪魔にもなりま せん。 その電話取材の一端が、最近発刊の、日経ビジネスの別冊ムック 『売れない時代のヒット商品ベスト100』p.16 でも載っていますので、よろしければ店頭でご覧になってください。 |
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Nov.10
・NECサイトに寄稿
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