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皆さん、こんにちは。初めての方、はじめまして。
発行人の太田です。。3月に入りましたが、週末は、いかがお過ごし です(でした)か。 さて弊レターではここ3号、サイバー・マーケティングを論じてまいりま したが、これから3号、ロジスティクスの話をいたします。 なぜか。サイバー商法というのは、いったんマーケに成功すると、と ても大量の注文が来てしまい、その後の伝票処理・発送・請求・入金確 認などで「大忙し」になってしまうからです。また品切れを防ぐため、 仕入れや在庫管理も欠かせません。 こうした後方業務全般をロジスティクスと呼び、一般には、こう腑分 けしていますね。
ただ最近は、状況が変わってきたようです。ロジスティクスもお客さ まの需要を単に「充足」しているだけでは、いけなくなりました。 たとえば私は、2年前、柄にもなく「婚約」したんですけど、とある 日、「お、来週は彼女の誕生日だな。何か買わなくちゃ」と思いたち、 国内の大手通販ウエッブ・サイトを、ぐるぐる探し回りました。しかし 当時は、どこを見ても「納期は3週間」。 ちなみに三石玲子さんによれば、米国の通販業界では、
のが常識であるとのこと。いわく「Order Today! Wear it Tomorrow!」。 羨ましいですね。 要するに、ロジスティクスの出来が良ければ、こうして需要を「喚起」 できる。入ってきた注文を左から右に粛々と動かし、需要を「充足」す ればいいんだよ、という「大量輸送時代」のロジスティクスの常識は、 米国では終わっているようです。 それにしても、あんなに国土の広い米国で「納期=1日」なのに、な ぜ日本では「=3週間」なんでしょうか。こんなにリードタイムがあっ たら、その間に気が変わったり、最悪の場合、振られてしまって、買っ たプレゼントが、要らなくなってしまうことだってあるわけです(お恥 ずかしくも私の場合はそうでした、笑)。 というわけで向こう3号は、ロジスティクス大特集。とくに「ウエッ ブEDI」に焦点を絞ります。これはいま日本でも、各現場で爆発的に 広がりつつありますね(皆さんの会社ではいかがですか?)。大まかな 予定は次の通り。よろしくお付き合いくださいませ。 No.13 ロジスティクス改善のキーと従来型EDIの限界 No.14 ウエッブEDIを使いこなすための5段階発展図式 No.15 ウエッブEDIの3つの付加価値、5つの注意点
[お知らせ] 『流通設計』誌の無料提供キャンペーンを始めます そして、このロジスティクス特集は、『流通設計』誌に連載中の拙稿「 米国EC/EDI最新事情」から、大幅に流用してお届けします。流用 を快諾くださった『同誌』の皆さま、ありがとうございます。 さらにここで、弊レター読者の皆さまには、ちょっとお知らせが。 このロジスティクス特集にあたり『同誌』編集部のご好意により『同 誌』バックナンバー(定価2,000円)を、のべ500人の希望者の 皆さまに、無料で進呈させていただけることになりました! ちなみに『同誌』は、国内で唯一のロジスティクス総合誌。他に類を まったく見ません(詳しい内容は「log@yuso.co.jp」までメールを)。 未購読の皆さまは、この機会に、ぜひご一読くださいませ。 お申し込みいただける方は、次の2条件を満たした方々です。
なお『同誌』編集部の岡山宏之さんによれば 「なるべく皆さまのご興味に沿う特集の内容などをメールで 確認いたした上で、現物を郵送させていただきます。ただし バックナンバーの冊数には、号によって、限りがあります」 「サンプル郵送の際に『購読のご案内』も同封させていただき ますが、シツコイ勧誘などで、皆さまにご迷惑をおかけする ようなマネは絶対にいたしません」 ふるってご応募くださいませ。とりあえず今回は、私の独断で、募集 数=先着100名さま、といたします。申し込み要領は、次の通りです。
[1] ロジスティクスを支配するのは情報である では本題に入りましょう。まず基本から。 「ロジスティクス・プロセスを、速く、安く、正しく動かすには、 何がいちばん大切か」 当然ながら答えは「情報」です。自動化倉庫や自動搬送車は、なくて も構いませんが、情報がなければ、ロジスティクスは、全的に崩壊です。 何を・何個・どこに・いつまでに・誰が運べばよいのか、さっぱり分か りません。 つまり「ロジスティクスの成否は情報が決める」。やはり、モノを支 配するのは情報です。だからクリントンさんは「情報化だ、情報化だ」 と言っている。唐津一流の「モノづくり万歳」路線とは、えらい違いで すね。(違って当然ですけど)。 [2] ロジスティクス情報の電子化(=EDI)はメリット大 そして、この情報。これは近年、どんどん電子化されてきました。 その典型がEDI。ちょっとだけ復習しておきますと、これは「伝票 情報の電子化」です。たとえば発注伝票。これをEDIで電子化する前 は「二度手間」が起きていました。
こうして「転記」という「二度手間」がEDIでなくなると、
こうして情報が「早く、安く、正確に」伝われば、モノ運びも「早く、 安く、正確に」なります。素晴らしいですね。だからEDI導入件数は 年率4割も伸びています。
[3]しかし「従来型EDI」はデメリットも大 しかし、これだけメリットがありながら、過去25年、EDIの普及 は、遅々として進みませんでした。つい一昨年まで、米国でも、普及率 はたった2%弱だった。フォーチュン500の大企業への普及は終わり ましたが、中小企業に、広まっていなかった。 また伸率が年率「4割」といっても、米国政府が数年前に立てた数値 目標は年率「3倍」なんですね。ちっとも目標には達してませんでした。 これは、従来型EDIに、大きなデメリットがあったからです。いわ く「金がかかる」「スキルもいる」「スキルがあっても特殊な訓練がい る」「現行の基幹業務システムとの連携が難しい」。 またEDIは、導入後の維持コストもかさみます。「接続先が増えた」 「EDI規約が変わった」「EDIソフトが改訂された」など変化が起 きるたび、自社システムの改訂が必要になりますから、ここでEDI専 任の社員を抱えることになり、固定費が増えます。 こうした固定費は、取引頻度や単価が低いとリカバーしにくいですか ら、EDIよりファックスの方が、ずっと投資効率はいい。これでは中 小企業にEDIが普及しなかったのも、無理ありません。
[4] 従来型EDIの「単なる欠陥」と「構造的欠陥」 ところがここで、インターネットが登場しました。これで従来型ED Iの欠陥は、吹っ飛んでしまいました。 その欠陥とは、いま振り返れば、こう集約できます。
(1)VAN(付加価値ネットワーク) (2)EDI標準規約 このうち、深刻なのは(2)ですね。(1)は、速くて安い新技術が出てく れば、すぐ解決する「単なる欠陥」ですが、(2)は、EDIのメリット と表裏一体化した「構造的欠陥」です。 そもそもEDIができた25年前の「原点」に立ち返ってみましょう。 当時の人々は、どんな願望を持っていたのでしょうか。
この「標準への翻訳」は、25年前、きわめて偉大なドリームであり、 以後、多くの人々が、このドリームに自己のキャリアを捧げ、そして痛 ましい辛酸を舐めてきました。 要するに、なぜ(2)が「構造的」欠陥なのかというと、
だから欠陥(2)は、長年、不変のまま存続しました。さらにこの間、
この欠陥を欠陥とみなす心理的苦痛に耐えきれなかった人々は、それを
逆に「権威」として正当化しはじめ、こうして欠陥(2)は、ますます人
々の心の中に、深い根を張っていったのだ、というのが私の所見です。
[5]インターネットがEDIにもたらした「2つの変化」 そこでインターネットの登場です。2段階に分けて考えてみましょう。 第一に、インターネットEDI。これは94年ごろから世に出てきま した。これで上記の欠陥(1)は、解決されました。インターネットを使 いますからVANより当然、安くなりました。またインターネット用の 規約であるTCP/IP手順を使いますから、世のVANより、ずっと 速くなりました。 また暗号化ロジックも使ってますから、機密保護もばっちりでした( 注)。3年前に「インターネットは危険だ、危険だ」と騒いでいた人た ちは、単なる「騒ぎ屋さん」だったわけですね。
第二に、ウエッブEDI。これは97年くらいから世に出てきました。 これで構造的欠陥(2)が解決できたのです。 皆さんは、インターネット通販で、お買い物をしたこと、ありますか? まずホームページで品物を見ますね。どれどれ、これが良さそうだ、 値段や納期も、まぁこれでよし、と。そして欲しいだけ「数量」を入れ て「発注ボタン」とかを押しますね。あとはご自分の名前や住所を入れ ます。要は「フォームを埋めるだけ」です。 すごく簡単ですね。なぜって「フォームを埋めるだけ」なんですから。 当然、X12とかCII標準なんか、ハナから気にしなくて大丈夫ですね。 それでも消費者の皆さんは「オンライン発注」行為をやれてしまう。 と、これを見て、EDI専門家は気がつきました。「おい! こりゃ 発注に使えるんじゃないの!?」。 こうして過去25年間、えんえんと悩んでいた複雑怪奇なEDI標準 (2)を、さっぱり忘れても大丈夫、ということになりました。 これまでは、あの小難しいEDI標準をどう上手に説明するか、どう 上手にカイゼンするか、で悩んできましたが、もうこれでキレイさっぱ り「説明しなくていい」「カイゼンしなくていい」「そもそも存在しな くていい」ということになったわけです。 驚天動地の大革命ですね。欠陥を少しずつ改善するのではなく、欠陥 それ自体を、一気に根絶してしまうこと、要するに過去の偉大な歴史を 完全にリセットすることで、大きな飛躍が起きました。
昨年のDISAコンファレンスでも、この「ウエッブEDI」のすばら
しさに皆が沸き立ち、夜のパーティーに至っては、祝勝会のノリで、
プロのバンドを呼び、およそ1000人のEDI専門家たちが、飲んで
歌って踊っておりました。EDIの専門家として、25年ぶりの歴史的
転換に立ち会えたからです。
[6]インターネット時代の「3つのEDI」 こうして現在、われわれには「3つのEDI」があります。 (1)VAN型EDI 旧来型 (2)インターネットEDI 94年に誕生 (3)ウエッブEDI 97本ごろに爆発 いま思えば旧来の(1)は「普通」の企業向けで、これには先進企業も 後進企業も、各々、不満を持っていました。
いま思えば、18世紀に発明された量産型「学校」教育と同じこと。 デキる生徒と、ダメな生徒を犠牲にして、普通の生徒向けの授業を、非 効率で細々とした「校則」といっしょに、全員に押しつけてきたのです。 しかしインターネットのおかげで先進・後進の両極が救われることに なりました。先進企業には(2)、後進企業には(3)が向きます。 一方、その両極の中間にいる普通の会社では、これからもVAN−E DI(1)が向きます。これには(2)(3)にはない長所があります。
これはこれで「普通の会社向け」ということで、生き残るでしょう。
インターネット時代は「3つのEDI」が共存するのです。ただし今後
のEDI普及を爆発的に加速するのは、「裾野の広さ」から見て(3)で
すね。
[7] とくに大事なのがウエッブEDI(GEIS社長の話) そう説くのが、たとえばハーベイ・シーガー氏。VAN業界の最大手、 GEインフォメーションサービシス社の社長です。彼が97年のDIS Aコンファレンスでおこなった基調講演は、EDI史上、空前の激変を 象徴するものでした。冒頭、会場に問いかけて同社長いわく: 「インターネットはEDIを破壊するのだろうか? それとも EDIを加速するのだろうか」。 当然、同社長の答えは「ものすごく加速する」でした。 というか実は同社は、「TPN」と称するウエッブEDIを、すでに 運営し、使っているんですから。 これは親会社のGEが調達用に使っているもので、報道によれば、こ れによりGEでは、ある部品が必要になったことを察知すると、基幹シ ステムが自動的に、次の3動作を同時にとるようになりました。
これで仕入先への見積依頼リードタイムは「14日→一瞬」に激減。 すごいですね。いまGEでは、このウエッブEDIを、数千社単位のサプライヤーを相手に 使っています。 そしてGE子会社のGEISは、これと似たシステムを外販し始めま した。それが同社の「トレード・ ウエッブ」です(注)。この商品には、 ブラウザに映し出す「発注フォーム」の類もテンプレートとして含まれ てますから、サプライヤーへの展開も速い。 それを評価され、97年4月は、クライスラーがこれを採用、間接材 の仕入で使いはじめました(これれもやはり「数千社」規模、注1))。 さらにGEISは、同8月、このサービスを海外へ出しはじめました( 注2) そしてシーガー社長によれば、EDI未採用企業の「6割」はこれで 救えるんだそうです。ならば米国のEDI採用企業は、10万社から3 60万社へ、36倍も増える計算になる。同社長が言うように、インタ ーネットの波にもまれ、EDIは「激変」をとげ、前より格段と強力に なりました。 次号では、そのウエッブEDIを使いこなすための「5段階発展図式」 というのをご紹介しましょう。登場するのは、デビッド・リーチ氏。米 国三位のEDIソフトメーカー兼VAN事業者であるハービンジャー社 の経営最高責任者(CEO)です。あちこちの会社にウエッブEDIを 入れまくった人の話ですから、たいへん参考になるはず。 。。。ということで本論は以上で終わり、以下、恒例の近況報告です。 [後記1] NTTの新サイト「ComTrack」は、 とても便利(企業情報) 2月17日、NTTさんが開設した「ComTrack」というサイトは、皆さん、お使いですか? すごく便利です。おそらく日本最大の「ワンストップ型ビジネス情報サイト」になるでしょう。 さて、その柱は、大きく2つありますので、 (1) 企業情報 (2) ビジネス実用情報「ビジネスマスター」 まず(1)からご紹介します。 たとえば、ここに「三菱電機」と入れてみましょう。すると。。。
1.1) その「株価情報」も見れて(大和総研が提供) 1.2) その「財務情報」も見れて(ジェネラルソリューションズが提供) 1.3) その「格付情報」も見れて(日本公社債研究所が提供) 1.4) その「報道記事」も見れて(日経BP『BizTeck』が提供) 1.5) その「拠点住所・電話番号」も見れて(NTTが提供) 1.6) その「ホームページ」にも飛べて(これは外部リンク経由) したがって、その会社について、複数の角度から評価できる
要するに、その会社の全貌が、このサイトで、ほぼ分かる。だから「 ワンストップ情報サービス」だ、と言うわけです。 なお少し補足しますと、1.2)の「ジェネラルソリューションズ社」は、 大手日本企業の海外向けのアニュアルレポートを制作する会社として、 かなり有力(ひょっとしてナンバーワン?)なんだそうです。 彼らのサイトでは、日本企業64社のアニュアルレポートがPDF形式 でダウンロードできます。ここに情報を提供している会社は、きっとIRに 熱心なんでしょうね。すばらしいことです。 [後記2] NTTの新サイト「ComTrack」は、 とても便利(実用情報) 上記の(1)企業情報とならんで便利なのが、(2)の ビジネス実用情報「ビジネスマスター」です。 ここには、いろんな情報が載ってます。 たとえば上例の通り「三菱電機」について大まかに分かって、「では、 ちょっと訪問してみましょう」ということになったら、上記 1.5)の「 拠点住所・電話番号」情報もさることながら、これが便利。
2.1) メニュー右上2番目の「外出・出張」コーナー また、訪問する前には、平素からの勉強も大切だなぁ、と思われる方 には、次の3コーナーが便利と思います。
2.2) メニューの左上1番目の「ニュース」コーナー 2.3) メニューの左上2番目の「調査」コーナー。 2.4) メニューの左上3番目の「キャリア」コーナー |
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